当クリニックでは、大学病院と同レベルの検査を行える最先端の機器を完備しています。例えばMRIは、3.0T（テスラ）の高性能機種で、一般的に広く利用されている1.5TのMRIと比較すると、より詳細で鮮明な画像を撮影できます。3.0TのMRIは大型の設備で搬入が難しいため、高層ビルの上層階に設置されるのは全国的にも珍しいケースではないでしょうか。他にも、AI診断支援機能を搭載した内視鏡機器や、低被ばく撮影が可能なCT装置、必要最低限の圧迫で撮影するため痛みを低減できる3Dマンモグラフィなど、最先端の機器を揃えています。

予防医療においては、初期の段階からリスクを拾い上げ、早期発見・早期治療につなげることが最も重要です。そのため、我々が大学病院で培ってきた高度な技術を生かし、さらにハード面も充実させることによって、より精度の高い医療を被検者さんや患者さんに提供しています。

当クリニックは、地域の医療機関からの検査のみの依頼にも積極的に対応しています。これまでは、精密検査の依頼で兵庫医大をご紹介いただいても、検査を待つ患者さんが多いためなかなか予約が取れず、特にMRIは1ヶ月待ちになってしまうこともありました。地域の先生方にとってもフラストレーションになっていたのではないかと思います。

当クリニックでは非常に早く予約が取れる上に、兵庫医大の放射線科の医師がすべての読影を行っていますので、大学病院と同様のクオリティで検査・診断を行うことが可能です。地域の先生方にとっても患者さんにとっても、大きなメリットではないでしょうか。実際に私も、兵庫医大の外来で診察した患者さんに対して、検査が必要な場合は当クリニックで予約を取り、その日のうちに検査できるように手配することもあります。地域の先生方にもぜひ気軽にご利用いただければと思います。

兵庫医科大学病院は、当クリニックの開設によって、病病連携・病診連携をさらに推進していきたいと考えています。梅田に拠点を構えたことで、住友病院や済生会中津病院など、ハイボリュームセンターと呼ばれる規模の近隣医療機関との連携も進んでいます。さらに今後は、梅田周辺エリアのクリニックとの診診連携にも力を注いでいくつもりです。

我々がこれまで大学で培ってきた知識や経験、最先端の高度な技術を、より身近なところで提供し、コンビニのような気軽さで利用していただく。そのことによって、必ずや地域の皆さまに貢献できるはずだと自負しています。地域の先生方や患者さんにとって満足度の高い医療機関を目指して、これからも尽力してまいります。