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消化管内科
小腸疾患(腫瘍、出血)
小腸は胃と大腸の間に位置しており、部位によって胃に近い方から、[十二指腸」「空腸」「回腸」に分けられます。その全長は6mを超え、人間の体の中で最も長い臓器です。中でも代表的なものとして、「小腸腫瘍」と「小腸出血」があります。
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消化管内科
虚血性大腸炎
虚血性大腸炎は、何らかの原因で突然、または一過性の血流障害が起きることで大腸に炎症が生じ、血便や腹痛が起こる疾患です。
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消化管内科
憩室(けいしつ)疾患(憩室出血、憩室炎)
憩室とは、消化管壁の一部が外側に突出し、嚢状(のうじょう・袋状の形のこと)になった状態をいいます。憩室は食道、胃、十二指腸、小腸、大腸のいずれにもできますが、大腸にできることが一番多い病気です。
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消化管内科
放射線性腸炎
近年、男性における前立腺がん、女性における子宮頸がんが増加傾向にあります。これらに対する治療として、放射線を体の外から照射する治療を受けた後に、下痢便や排便回数の増加などの便通の異常や肛門の痛み、また、血便が続く場合に、放射線性腸炎の可能性が考えられます。
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消化管内科
大腸ポリープ
大腸ポリープとは、大腸の粘膜層(最も浅い層)の一部がイボのように隆起してできたものです。大腸ポリープは、大腸がん・腺腫といった「腫瘍性ポリープ」と、炎症性ポリープ・過形成性ポリープ・過誤腫性ポリープといった「非腫瘍性ポリープ」に分類されます。
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消化管内科
大腸がん(化学療法)
大腸がんは大腸(盲腸~結腸~直腸~肛門)に発生し、遺伝性のあるもの(家族性大腸腺腫症、遺伝性非ポリポーシス性大腸がんなど)とないものに分けられます。遺伝性のないものには良性のポリープ(腺腫、鋸歯状病変)ががんになるものと、正常粘膜から直接発がんするものがあります。その他、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)に発生することもあります。
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消化管内科
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシア(functional dyspepsia:FD)は、消化性潰瘍やがんなどの器質的疾患がないにも関わらず、胃の痛みやもたれ感等の心窩部(しんかぶ)を中心とした症状を呈する疾患です。患者さんの生活の質(quality of life:QOL)に与える影響が大きいため、正しく理解して治療していくことが重要となります。
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消化管内科
食道がん (化学放射線療法)
食道はのどと胃をつなぐ管状の臓器です。この臓器にできるがんのことを食道がんといいます。
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消化管内科
十二指腸腫瘍
十二指腸は消化管の一つで胃の奥にある臓器で、壁の薄さは約2~3mmと薄く、長さは約25cmで、球部、下行部、水平部、上行部に分けられます。下行部には膵液、胆汁の出口であるファーター乳頭があり、それらの消化液は、食物の消化や吸収に役立ちます。
十二指腸の腫瘍は、全消化管腫瘍の約1~2%といわれており、比較的まれな腫瘍ですが、腺腫、がん、神経内分泌腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、悪性リンパ腫など治療が必要になる腫瘍もあります。 -
上部消化管外科
消化管内科
食道アカラシア
食道は口、喉と胃の間にある臓器であり、食べ物の通り道となっています。アカラシアはギリシア語で『弛緩することがない』という意味であり、食道アカラシアは胃食道接合部の弛緩がうまくいかなくなる病気です。
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消化管内科
慢性便秘症
便秘症は日常診療において遭遇することが多い疾患です。厚生労働省の行っている国民生活基礎調査の結果では、便秘は若い女性に多く発症が見られますが、男女とも加齢に伴って患者さんが増加し、高齢では男女差が消失するとされています。
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消化管内科
胃食道逆流症(GERD)
胃食道逆流症(GERD)とは、胃内容物の食道へ逆流しておこる病気の総称であり、逆流性食道炎の合併、あるいは胸やけを中心とした逆流症状が生じることで健康な生活が妨げられているものと定義されます。
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消化管内科
早期食道がん・早期胃がん(内視鏡治療)
最近では検査方法の進歩により、早期にみつかる食道がんや胃がんが多くなってきました。食道がんや胃がんの治療方法は「内視鏡治療」「外科治療(開胸・開腹手術、胸腔鏡下・腹腔鏡下手術)」「化学療法(抗がん剤)」「放射線治療」 があります。
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消化管内科
消化管がん(食道がん、胃がん、大腸がん)(内科治療)
消化管がんは、この消化管にある粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞となる病気で、浸潤(周囲にしみだす)や転移(体のあちこちに飛び火する)、悪液質(正常組織が摂取しようとする栄養を癌細胞が搾取して体を衰弱させる)といった悪影響を人体におよぼすと死につながります。
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消化管内科
IBDセンター
クローン病(内科治療)
大腸および小腸の粘膜に慢性の 炎症 または潰瘍をひきおこす原因不明の疾患の総称を「炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)」といいます。クローン病(Crohn’s Disease:CD)もこの炎症性腸疾患の一つです。
CDは主として若年者にみられ、口腔にはじまり肛門にいたるまでの消化管のどの部位にも炎症や潰瘍が起こりえますが、小腸と大腸を中心として特に小腸末端部が好発部位です。線維化や潰瘍を伴う肉芽腫性の炎症病変が特徴です。時に目や皮膚、関節等に消化管合併症を併発することもあります。現在日本では指定難病対象疾病となっており、約7万人の患者さんがいらっしゃいます。 -
消化管内科
IBDセンター
潰瘍性大腸炎(内科治療)
潰瘍性大腸炎(Ulcerative colitis:UC)は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。