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病院情報の公表

2025年度クリニカルインディケーター

集計条件及び集計方法等

  • 2025年6月1日~2026年5月31日に退院した患者さんを集計しました。
    (DPC対象外患者、24時間以内に死亡した患者又は生後1週間以内に死亡した新生児、臓器移植患者は集計対象外です。)
  • 10未満の数値の場合(0を含む)は、―(ハイフン)で表記しています。
  • 診療科名は、医療法に基づいた標榜診療科名で表記しています。
  • 2.診断群分類別患者数等、6.診療科別主要手術別患者数等において、上位5位全ての患者数が10未満の場合、該当診療科の掲載はしていません。
  • 集計項目の結果については、医療機関ホームページガイドラインを遵守し掲載しております。

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

年齢階級別退院患者数

年齢区分 10歳未満 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 総計
患者数 1,006 721 617 946 1,565 3,004 3,742 5,812 3,392 410 21,215

定義

DPCデータを元に、1年間の年齢階級別(10歳刻み)退院患者数を集計しています。年齢は入院時の年齢としています。DPC算定外の患者、自費診療の患者は含まれていません。

解説

当院は特定機能病院として、幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しています。特に60歳以上の患者さんが多く、全体の約6割となっています。これは超高齢化社会に伴うものと考えられます。
また、当院は2015年4月より総合周産期母子医療センターに指定されており、ハイリスク新生児等の受け入れにも対応しているため、10歳未満の患者数も多くなっています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

病名 Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明 再発 病期分類基準(※) 版数
胃癌 66 23 21 83 157 11 1:UICC TNM分類 第8版
大腸癌 40 17 40 47 247 25 2:癌取扱い規約 第9版
乳癌 95 131 36 15 51 87 1:UICC TNM分類 第8版
肺癌 164 51 67 106 412 58 1:UICC TNM分類 第8版
肝癌 29 14 9 8 121 36 2:癌取扱い規約 第6版

定義

胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌について初発患者は、UICCのTNMから示される病期分類による患者数を、再発患者(再発部位によらない)は、期間内の患者数を集計しています。
患者数は延患者数です。一連の治療期間に入退院を繰り返した場合は、同一患者に入退院を繰り返した回数分をかけた延患者としてカウントしています。TNM分類が不正確等でstageが不明な場合は、「不明」としています。

解説

がんのstageとは?
がんのstegeは、TNM分類を基本に分類します。がんの進行度や広がりを表しており、0期に近いほどがんが小さくとどまっている状態、Ⅳ期に近いほどがんが広がっている状態です。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 23 15.35 50.70
中等症 91 18.80 77.02
重症 23 25.17 79.26
超重症 5 17.40 83.60
不明 - - -

定義

入院契機傷病名および最も医療資源を投入した傷病名のICD10コードがJ13-J18$で始まるもので集計を行いました。

解説

この指標は、成人の市中肺炎(※注1)(令和6年度年度様式1の肺炎重症度分類の7桁目=5に相当)につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。インフルエンザ等、ウイルス性肺炎、誤嚥性肺炎、小児肺炎は含まれていません。
重症度分類はA-DROPスコア(※注2)を用い、軽症~超重症の4段階で表記しています。重症度分類の各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類しています。

  • 市中肺炎:普段の社会生活の中でかかる肺炎。
  • A-DROPスコア:
    Age(年齢):男性70歳以上、女性75歳以上
    Dehydration(脱水):BUN21mg/dL以上または脱水あり
    Respiration:SpO2<=90%(PaO2 60Torr以下)
    Orientation(意識障害):意識障害あり
    Pressure(収縮期血圧):収縮期血圧90mmHg以下

    5点満点で、上記のうち1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点とカウントします。
    軽症:0点の場合
    中等症:1~2点の場合
    重症:3点の場合
    超重症:4~5点の場合(ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とします。)
    不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合

脳梗塞の患者数等

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 254 18.08 73.86 40.69%
その他 36 15.06 67.75 3.45%
合計 290 17.71 73.10 44.14%

定義

最も医療資源を投入した傷病名が脳梗塞(ICD10がI63$)で集計を行いました。

解説

この指標は、脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。
当院では脳卒中センターを開設しており、脳卒中などの救急疾患には24時間体制で対応しているため、発症日から3日以内の脳梗塞患者数が多くなっています。特にカテーテルを用いた再開通療法(血栓回収療法)に積極的に取り組んでおり、国内有数の治療件数です。また脳神経外科とともに、内科治療、カテーテル治療、外科治療の全ての中からベストと考えられる治療を提供します。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 4 0.02%
異なる 23 0.11%
180010 敗血症 同一 43 0.20%
異なる 23 0.11%
180035 その他の真菌感染症 同一 2 0.01%
異なる 2 0.01%
180040 手術・処置等の合併症 同一 163 0.77%
異なる 4 0.02%

解説

この指標は医療資源を最も投入した傷病名が敗血症(※注1)、播種性血管内凝固症候群(※注2)、手術・処置等の合併症(※注3)、その他の真菌症のうち、入院契機となった傷病名の同一性の有無を区別して症例数をカウントしました。
入院契機病名とは入院の原因となった病名であり、同一の場合とは入院後も主に入院契機病名に対して治療を行った場合であり、異なる場合とは、入院後に別疾患(この指標では敗血症、播種性血管内凝固症候群等)を発症し、入院契機病名よりも別疾患に対して治療を要した場合のことをいいます。

  • 敗血症:細菌などの感染症が原因で炎症が波状に起こり、多臓器不全になる病気。
  • 播種性血管内凝固症候群(DIC):様々な基礎疾患を原因として、全身性の小血管内に血液凝固異常から血栓を形成し、それにより凝固因子が消耗されて、血小板、フィブリノゲンなどが著しく低下し、二次的に著名な出血傾向を呈する病態。
  • 手術・処置等の合併症:創部感染や術後出血など、術後や処置後に起こってしまう病態。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母)

2,292

分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子)

2,256

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

98.43%

解説

国内において、肺血栓塞栓症を発症した場合の院内死亡率は14%と報告されています。
そのうち40%以上が発症1時間以内の突然死であるとされており、臨床診断率の向上だけでは予後の改善は達成できないといえます。よって、発症予防対策が必要不可欠です。
当院では、肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した入院患者さんに対し、高い割合で予防対策を実施しております。

血液培養2セット実施率

血液培養オーダー日数(分母)

3,818

血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子)

2,824

血液培養2セット実施率

73.97%

解説

血液培養は1セットのみの場合に偽陽性による患者さんへの過剰治療を防ぐため、2セット以上実施することが推奨されています。
当院では、毎月の感染対策委員会で実施率を報告し、委員全体に現状を知ってもらうことで実施率の向上に努めています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母)

1,873

分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子)

1,525

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

81.42%

定義

分母は、広域スペクトルの抗菌薬が投与された患者を抽出しました。

  • 広域スペクトルの抗菌薬:カルバペネム系薬 (メロペネム、ドリペネム、 イミペネム/シラスタチンなど)、 タゾバクタム/ピペラシリン、抗緑膿菌活性を有するセファロスポリン系薬 (セフェピム、セフタジジム)

解説

広い効果を持つ抗菌薬を使う際に必ず細菌を培養し、原因菌を特定することで、最適な薬を決めることができます。
必要以上に広い効果を持つ薬を使わずに済み、副作用や耐性菌のリスクを減らし、より効果的で安全な治療につながります。

転倒・転落発生率

退院患者の在院日数の総和

253,286

退院患者に発生した転倒・転落件数

52

転倒・転落発生率

0.21‰

解説

転倒・転落は生活環境の変化等により、どうしても起こりえる事象です。
診療科の特性により各病棟での発生件数は変化しますが、新たな病棟では一部スマートベッドも導入し、病棟スタッフが患者さんの体位変化にいち早く気づくことにより転倒転落リスク軽減に努めます。
各病棟では、患者さんに入院前と入院時に転倒・転落の注意喚起は徹底しております。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

退院患者の在院日数の総和

253,286

退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数

13

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

0.05%

解説

インシデント影響度分類レベル3b以上の発生率とは、バイタルサインの高度変化、人工呼吸器の装着、手術、入院日数の延長、外来患者さんの入院、骨折などの濃厚な処置や治療を要した、またはそれ以上の障害が発生した割合を示します。
当院ではいかに転倒・転落を予防するか、また発生時の損傷をいかに軽減するかを念頭に置いて各エリアの危険度を把握しており、転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率は非常に低くなっております。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数(分母)

5,027

分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子)

5,022

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

99.90%

解説

感染予防効果を発揮するには、手術操作が始まる時点で十分な抗菌薬濃度が血中・組織に存在することが必要です。そのため、切開時に有効濃度が到達していることを評価しています。
予防抗菌薬を適正タイミングで投与することにより、手術部位感染を有意に減少させられます。結果として、患者さんの予後改善、入院期間の短縮につながります。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

除外条件に該当する患者を除いた退院患者の在院日数の総和(分母)

181,417

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡の発生患者数(分子)

21

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

0.012%

解説

褥瘡発生率は、看護ケアの質指標において重要な指標の1つです。
褥瘡は患者さんのQOL低下をきたすとともに、治癒が長期間に及ぶことによって在院日数の長期化や医療費の増加にも繋がります。
当院の褥瘡対策チームは定期的かつ早期から積極的に介入し、病棟への指導も行っているので皮下組織以上の深い損傷になる割合は少なくなっています。
日本医療機能評価機構における褥瘡発生率算出基準の損傷の深さは、当院が基準とする損傷よりも、一段階深い「d2」(真皮までの損傷)から「褥瘡発生」と定義されています。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

65歳以上の退院患者数(分母)

11,579

分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数(分子)

4,135

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

35.71%

解説

入院患者さんへは看護師が栄養スクリーニングを行い、その結果を元に管理栄養士が栄養アセスメントを実施し、栄養管理計画を作成しています。
低栄養リスクのある患者さんには早期に介入して栄養改善するよう努めています。

身体的拘束の実施率

退院患者の在院日数の総和(分母)

253,286

分母のうち、身体的拘束日数の総和(分子)

691

身体的拘束の実施率

0.27%

解説

身体的拘束は患者さんの生活の自由を制限するものであり、尊厳ある生活を阻むものです。
当院では患者さんの尊厳と主体性を尊重し、拘束を安易に正当化することなく職員一人ひとりが身体的・精神的弊害を理解し、緊急時や止むを得ない場合を除いて身体的拘束はしない診療・看護の提供に努めています。

更新履歴

  • 2025/09

    2024年度病院指標の公表

  • 2024/09

    2023年度病院指標の公表

  • 2023/09

    2022年度病院指標の公表

  • 2022/09

    2021年度病院指標の公表

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