センターについて

センター長挨拶

センター長

朝倉 正紀 Masanori Asakura

(循環器・腎透析内科学 教授)

我が国において、地理的や言語的な理由から、携帯電話など我が国独自の基準で開発がすすめられた結果、世界的にみてガラパゴス化している領域が数多く存在し、臨床研究もその類です。そのようななか、我が国の臨床研究に関する規制の一つとして臨床研究法が制定され、臨床研究のグローバル化に向けた整備が着実に進み始めています。

兵庫医科大学では、「質が高く独創性のある研究成果の世界への発信と国際競争力のある研究者の育成」「トランスレーショナルリサーチと革新的医療技術の創出」を目標に掲げ、2014年8月に「臨床研究支援センター (CCRED: Center for Clinical Research and Education)」が設置されました。上記目標を達成するために、当センターは阪神地区における臨床研究の推進を目的とした、地域に根差したARO (Academic Research Organization)として、「被験者の保護を最優先に、信頼性が確保された臨床研究を遂行し、社会に貢献する革新的医療技術の創出を支援する」を基本方針とし体制を整備してまいります。

具体的には、企業治験、医師主導治験や臨床研究法下の臨床試験、グローバル水準の医師主導型臨床研究などに対して、プロジェクト管理、データ管理、研究運営など様々な角度からの臨床研究支援を行います。

また臨床研究に関する教育も、当センターに与えられた大きな役割と考えます。特に学生や研修医・レジデント等の早い段階での教育が重要かつ必要であると思います。臨床研究に携わる研究者は、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士など多職種にわたっており、研究にかかわる全てのスタッフに対する教育の充実を図ってまいります。

阪神地区における臨床研究支援の拠点として努力してまいりますので、皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。