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Saturday morning seminar

Doctor's Interview

呼吸器内科/三上 浩司の写真

2024年2月開催

病診連携から考える呼吸器疾患治療

三上 浩司呼吸器内科

「サタデーモーニングセミナー」の概要や、
登壇した医師の一覧はこちらからご確認いただけます。

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呼吸器疾患の治療薬が飛躍的に進歩

呼吸器内科では、腫瘍、感染症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、間質性肺炎といった多岐にわたる疾患の診療を行っています。近年は呼吸器疾患の新薬が次々と登場し、治療が飛躍的に進歩しています。例えば、10~20年前では元気な人しか治療対象にならなかったような肺がんでも、一部の肺がんにおいて、最近は治療効果の高い内服薬があるため、「高齢だから」「合併症があるから」といった理由で治療を諦めずに済むようになりました。また、当院で症例数が多い悪性中皮腫においても、当院で行った医師主導治験(VIOLA試験)をもとに、胸膜を除く悪性中皮腫に対する治療薬が2023年11月に承認されるなど、治療の選択肢が広がっています。

COPDや喘息の最新の治療を提供

COPDは国内における患者数が増加傾向にありますが、まだまだ認知度が低い疾患です。吸入薬による治療を行うと、呼吸機能が改善するだけでなく、いわゆる寝たきりになるリスクが低減するため、患者さんご自身にとってもご家族にとってもより良い生活を送ることにつながります。喫煙歴があり、歩いた時に息苦しい、咳き込むといった症状がある方は、COPDの可能性があるため、ぜひ一度当院にご紹介ください。地域の病院でも呼吸機能検査を行うことは可能ですが、専門性の高い検査技師が行うほうが、より精度が高まりますので、検査だけでも気軽に当院を利用していただければと思います。
COPDと同じ閉塞性肺疾患である気管支喘息においては、吸入薬のほか、近年は注射薬(生物学的製剤)による治療も進んでいます。地域の先生方と連携しながら、薬で症状をうまくコントロールできる患者さんをもっと増やしていきたいと考えています。

間質性肺炎におけるスクリーニングの重要性

間質性肺炎は、難治性のものが多く、慢性的な呼吸困難をきたしうる代表的な疾患です。5年ほど前までは、治療薬がありませんでしたが、近年は病状進行を抑制するために、抗線維化薬による治療が進んでいます。間質性肺炎は進行してしまうと元には戻せない疾患であり、何も治療を行わなければ平均寿命は3~5年ほどだと言われています。しかし、治療することで進行スピードを半分程度に遅らせることは可能ですので、早期発見がとても重要です。聴診の際に背中の音を聞いていただくと、初期でも十分スクリーニングで拾い上げることができるため、地域の先生方がもし聴診で怪しいと感じたら、すぐに当院にご紹介いただければと思います。

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密なコミュニケーションで地域連携をさらに推進

ここまで、呼吸器疾患の治療薬の進歩についてご紹介してきましたが、現在は治療の選択肢が広がった反面、薬剤が高額であるため、患者さんがどういった治療を希望されているのかを踏まえて検討していく必要があります。そのため、患者さんを長く診療されているかかりつけ医の先生の意向と、私たちの専門家としての意見を組み合わせながら、治療方針を決定していくことが重要だと考えています。
地域の先生方の中には、大学病院に紹介状を書くのはハードルが高いと感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、少しでも「おかしいな」と引っかかることがあれば気兼ねなくご相談いただけるとありがたいです。普段からできるだけ密なコミュニケーションを取り、気軽に紹介しやすい関係性を築いていけたらと思います。

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みかみ こうじ

三上 浩司

呼吸器内科

講師

専門分野
肺癌・中皮腫
びまん性肺疾患
呼吸不全
呼吸器感染症
資格
日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構認定医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医
医学博士(2015年)

過去に開催された「兵医サタデーモーニングセミナー」のアーカイブ動画は、兵庫医科大学病院の登録医制度「武庫川クラブ」にご登録済みの先生方、および一部の関連医療機関の先生方のみ視聴可能なコンテンツです。上記のインタビュー記事を読んで「アーカイブ動画を視聴したい」と思った方は、武庫川クラブへのご登録をお願いします。

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