役割
平野 公通
卒後研修室長より
初期臨床研修の2年間は長い医師人生の中でも最も大事な期間です。この2年間でプライマリケアに必要な基本的な診療能力(態度、技能、知識)を身につけることが求められています。すなわち、厚生労働省が定める「医師としての人格を涵養し、将来の専門性にかかわらず、医学・医療の社会的ニーズを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるように」という研修理念に沿って、本学でも研修プログラムを立案し、実施しています。兵庫医科大学病院での研修プログラムは、2021年度より変更され、基本、小児科重点、産婦人科重点、外科専門医取得、たすきがけ、協力型・大学、基礎研究医の7つのプログラムになります。
2年目の地域医療ではささやま医療センター、公立宍粟総合病院、神戸アドベンチスト病院、西宮回生病院、阪神間の診療所等での研修となります。基本的診療能力を身につけるとともに、大学病院ならではの高度先進医療も存分に学んでいただけますので、後期研修を意識した初期研修が可能です。円滑で充実した研修が送れるよう卒後研修室が支援いたします。皆さんと一緒に仕事ができることを一同楽しみにしています。
概要
卒後研修室では研修医用の勉強机、文献検索や研修内容をEPOCに入力するためのPCを設臨し、学習環境を充実させています。
また、男女個人用ロッカーや研修医用の休憩室・当直室、自動販売機等のアメニティも完備し、研修医一人ひとりの住環境にも配慮しています。さらに、PACS(医用画像配信システム)に加えて、研修医専用の電子カル端末を設濫し、臨床研修が円滑に行えるようになっています。
隣接する臨床教育統括センターではスキルスラボや各種シミュレーターを用いて自主トレーニングを行うこともでき、研修医にとっては申し分ない 環境が整っています。