研修先に兵庫医科大学病院を選んだのはなぜですか？

まず、内科専門医制度が私たちの年度から新しくなるということで、最初から大学病院での研修を希望していました。あらゆる診療科が揃っていて、さまざまな疾患が集まってくる大学病院で研修をすることは、専門医制度のどのような変化にも対応できると考えます。また、私は近畿大学出身なのですが、６年生時に２週間、兵庫医大で実習をさせてもらったことは、研修病院を選ぶ上で大きな要因であったと思います。他の病院に見学に行ったことはありますが、１日では病院を知るのにも限界があると思います。今後このような大学病院同士で交換実習できる仕組みがもっと広がっていけばいいと思います。

これまでの研修で最も印象に残った出来事を教えてください。

専門的な手技や治療はできないため、研修医が患者さんにできることは限られていますが、その中で、患者さんから「ありがとう」という言葉をいただけると、「この仕事を選んでよかった」「患者さんからの期待に応えられるように、もっと勉強してよりよい医師を目指さなければいけない」という気持ちになります。担当した患者さんが退院した後、外来に来られている時に声をかけていただいたことは、とても励みになり、忘れることはないと思います。

兵庫医科大学病院の研修の魅力・特徴はどんなところだと思いますか？

兵庫医大は研修医の人数が多く、他大学から研修に来る人が多いことが特徴だと思います。切磋琢磨し合い、落ち込むことがあっても励まし合える仲間が大勢いることは研修生活の向上につながっています。また、他大学出身の人が多いため、他大学から来た人が受け入れられやすい環境が整っていると思います。病院研修とは関係ありませんが、武庫川駅が近く、神戸方面、大阪方面へのアクセスは最高に良いです。

学生の皆さんへメッセージをお願いします。

私は、大学病院で色々な診療科をみて、先端医療に触れることで興味のある進路、やりがいをもってできることが見つかると思うので、大学病院での研修をお勧めしますが、基本的に、どの病院で研修しても自身のやる気次第で、研修生活は充実したものにも、意味のないものにもなると思います。研修終了後の将来像がはっきりしている人は自分の進む進路に合わせて研修先を選ぶのもよいと思いますし、研修中は進まない科に重点を置くのもよいと思います。研修中に進路変更する人もたくさんいますので、進路が決まっている人も全然決めていない人も、焦らず色々な科を経験して進路を決めていけばよいと思います。