臨床研修医の管理運営体制と研修修了の認定
臨床研修医募集期間後、選考を行い、医師臨床研修マッチング協議会が実施臨床研修医マッチングにより選考決定を行う。
選考により採用が決定した者と仮契約を締結する。臨床研修医採用予定者は採用までに研修診療科等を選択し、その希望に応じて研修管理委員会で調整し、全ての臨床研修医の研修計画を作成する。
臨床研修医は、臨床研修医の心構え、大学病院の機構を中心に学ぶため、臨床研修医オリエンテーションに参加する。
臨床研修医は、オンラインシステムによる評価並びに研修到達目標達成の各過程における種々のレポート等により評価を受ける。
また、研修管理委員会は、評価判定を行い臨床研修医の研修計画の変更を含め、臨床研修医に適切な指導を行うことができる。
2年間の臨床研修終了後、オンラインシステム及び提出されたレポート等により次の修了基準に基づき、総合評価を行い、研修管理委員会で研修修了が認められる者については、病院長に報告し、病院長から研修修修了証を交付する。
(修了基準)
- 研修実施期間(2年間)の評価
- 臨床研修の目標(臨床医としての適性を除く)の達成度の評価 厚生労働省から呈示されている到達目標の
- Ⅰ. 「行動目標」の項目を達成すること。
- Ⅱ-A.「経験すべき診察法・検査・手技」の項目を達成すること。
- Ⅱ-B.「経験すべき症状・病態・疾患」の次の基準を達成すること。
- 1.頻度の高い症状(必修項目;下線の症状):到達率100%
- 2.緊急を要する症状・病態(必修項目;下線の病態):到達率100%
- 3.経験が求められる疾患・病態(全項目):到達率70%以上(A・B項目100%)
☆レポート提出:到達率100%(32項目のレポート現物の提出含む) - Ⅱ-C.「特定の医療現場の経験」の項目を達成すること。
- 医療人育成研修センター長が必要と認める講習会・講演会等に必ず出席すること。
- 臨床医としての適性の評価
- (ア) 安心、安全な医療の提供ができること。
- (イ) 法令・規則が遵守できること。
※ 詳細については、「医師法第16条の2第1項に規定する臨床研修に関する省令について」を参照。
研修修了と認められない者(未修了者)については、次のとおりとなる。
【未修了の判定】
研修医の研修期間(2年間)終了時の評価について、管理者は当該研修に関する正確な情報を基に検討し、やむを得ず上記の修了基準を満たしていないと判断せざるを得ない研修医については、更に研修指導関係者と共に十分な話し合いを行った結果を併せて、研修管理委員会で最終評価を実施し、研修の未修了の判定を下す。
なお、当該未修了研修医については、同一のプログラムにおいて研修を延長させる。