大学病院の各専門診療科ではかかりつけ医や他院ですでに診断がつき、より専門的で高度な医療を行う目的で紹介されてくる患者さんや、既に診断がついており長期フォロー中に病状が悪化し、更なる精査加療が必要になるなどの理由で入院してくる患者さんの診療が中心となります。一方、我々総合内科は他院の紹介状なしの全くの初診で来られる患者さんの初期診療をしております。具体的な症例としては、初めて受診された高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、リウマチ性疾患や感染症、悪性腫瘍などの初期対応、救急車ではなくwalk in で来院する急性冠症候群や脳血管障害などの救急疾患などが挙げられます。当科は現在入院診療をしていませんが、当科外来を通して院内の他の診療科に入院する患者さんは数多くおられます。そうした症例をEPOCやJ-OSLERなどの研修評価システムに登録することも可能です。

基本的な医療面接、カルテ記載、プライマリーケアに必要な薬剤の処方などを学べます。また外来では末梢ルート確保、動脈血採血、血液培養採取、導尿などの初期研修で必須の非常に基本的な手技も経験できます。こうした基本的な事柄はいずれの診療科に進んでも必要となってきますし、将来診療所や地域の医療機関で勤務する際に役立つスキルです。