皮膚科
兵庫医科大学皮膚科は、阪神地区における皮膚科診療のトップマネージメントを担います。
外来患者は1日平均70〜80名あり、乾癬・アトピー・バイオ外来、アレルギー・虫刺症・漢方外来、皮膚腫瘍・潰瘍・静脈瘤外来、自己炎症・皮膚難病外来など、初診から専門外来として各分野のエキスパートが担当し、検査の選択、早期の治療介入、患者指導を行っています。入院診療も急性感染症や重症薬疹、皮膚難病の急性期、下肢静脈瘤、難治性皮膚潰瘍、皮膚悪性腫瘍など、多岐に及びます。本学の特色ある内科的基礎疾患を持った患者の皮膚病変や副作用の管理も担当します。年間手術件数は300件を超え、皮膚外科を含め豊富な臨床経験を積むことが可能です。
経験できる主な症例
皮膚免疫アレルギー疾患 | 乾癬、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、接触皮膚炎、痤瘡、酒さ、薬疹、化膿性汗腺炎、壊疽性膿皮症、サルコイドーシス、ベーチェット病、血管炎症候群、自己免疫性水疱症、各種膠原病など |
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皮膚感染症 | 疣贅、ヘルペス、梅毒、疥癬、丹毒、蜂窩織炎、壊死性筋膜炎など |
皮膚腫瘍 | 母斑症、血管腫、表皮嚢腫、皮膚線維腫、日光角化症、基底細胞がん、有棘細胞がん、パジェット病、隆起性皮膚線維肉腫、血管肉腫、菌状息肉症など |
皮膚難病 | 先天性魚鱗癬、掌蹠角化症、表皮水疱症、神経線維腫症、結節性硬化症、色素性乾皮症、遺伝性自己炎症性疾患など |
その他 | 下肢静脈瘤、下腿潰瘍、褥瘡など |
経験できる手技・スキル
- 皮疹の見方、記載法、重症度のスコアリング、写真撮影、患者とのコミュニケーションスキルを習得する。
- 血液・尿検査のほか、鱗屑のKOH法、水疱のTzankテスト、色素性病変のダーモスコピー、皮膚腫瘍や静脈瘤の体表エコー、皮膚生検と蛍光抗体直接法・HEのほか特殊染色による病理診断について学ぶ。
- 各種外用剤の種類とその作用機序からメリットとデメリットを理解し、何をいつからいつまでどこにどれだけ塗るのか、患者指導について習得する。
- 液体窒素冷凍凝固、紫外線療法のほか、下肢静脈瘤に対する特殊療法、単純切除・縫合、悪性腫瘍に対する拡大切除・植皮・皮弁術、センチネルリンパ節の同定法と生検・郭清術について学ぶ。
週間スケジュール
月曜日 | 外来(予診・処置・シュライバー)、外来手術、病棟 |
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火曜日 | 外来、中央・外来手術、病棟回診、症例・手術カンファ |
水曜日 | 外来、外来手術、病棟 |
木曜日 | 外来、中央・外来手術、病棟 |
金曜日 | 外来、病棟、ダーモ・病理カンファ |
土曜日(第一・三週) | 外来、病棟 |