病原微生物学
本研究室は、感染免疫学の観点から、様々な疾患の発症機構の解明をめざし、それらの知見を基盤とした治療開発、診断法開発をめざしています。具体的には、(1)主要組織適合遺伝子複合体(MHC)の制御異常と免疫疾患との関連、(2)様々な疾患におけるT細胞異常との関連、(3)様々な疾患における異常T細胞が認識する抗原探索、(4)1-3によって得られる知見を基にした治療法、診断法の開発などについて研究活動を行っています。現在、我々は、特に、炎症性腸疾患、新興感染症などに焦点を絞って、兵庫医科大学の臨床グループとの共同研究を進めています。
主な研究分野
主要組織適合遺伝子複合体(MHC)の異常と疾患の関連について
我々が見出したMHCを制御するユビキチン化酵素の異常による、あるいは、その他の異常によるMHCの機能異常がどのような疾患とつながっているのかを検討しています。検討には、兵庫医科大学の多くの臨床のグループにも参画いただいています。
炎症性腸疾患、新興感染症におけるT細胞の解析
兵庫医科大学の腸疾患に関わっている臨床グループとの共同研究、あるいは、2019年から問題となっている新型コロナウイルス感染症の治療に携わっている臨床グループとの共同研究をもとに、それぞれの疾患に関わっているT細胞の探索、解析を行っています。