免疫学
免疫系は感染性病原体の侵入に対する生体防御機構です。しかし、この免疫系が過剰に応答するとアレルギー性疾患が、免疫系が自己成分を異物として認識すると自己免疫疾患が引き起こされてしまいます。近年、特にアレルギー性疾患は日本でも増加傾向にあり、その有効な治療方法や予防法の確立は喫緊の課題となっています。
本講座ではアレルギー性疾患やアレルギー様の症状を呈する寄生虫感染などを通して、免疫応答のメカニズムを細胞レベルおよび分子レベルで解明します。最終的には、アレルギー性疾患をはじめとする炎症性疾患の発症機序を紐解き、疾患の予防や治療方法の確立に貢献することを目標としています。
主な研究分野
下記の研究テーマを中心にして、アレルギー性疾患の発症機序の解明と新規治療法の開発をめざしています。
- アジュバント研究を基盤としたアレルギー性炎症発症機序に関する研究
- 気道アレルギーにおける環境因子の影響
- Super Th1細胞の研究
- 腸管寄生線虫に対する宿主免疫応答の研究
- IL-33産生誘導機序の研究
- Th2細胞、肥満細胞、ILC2活性化機序の研究