生化学
生化学講座では、活性酸素や糖・脂質代謝、異常タンパク質が関与する病態(生活習慣病、神経変性疾患、老化など)を分子レベルで解明する研究を行っています。特に、活性酸素は糖尿病や神経変性疾患などの多くの病態に関与していると考えられていますが、どのように疾患を引き起こすのか、詳細なメカニズムはわかっていません。そこで、少しでも臨床に結びつけるように、遺伝子改変した動物や細胞などを用いて、オリジナリティの高い基礎研究をめざしています。楽しく研究と学習ができるようにスタッフ全員でサポートします。
主な研究分野
生化学講座では、主に以下のテーマについて研究を進めています。基礎から臨床を見据え、多角的な視点で独創的な研究をめざしています。
- 活性酸素が生体に及ぼす影響に関する研究(SOD1KOマウスを用いた行動異常や鉄代謝異常の研究)
- 変異SOD1による筋萎縮性側索硬化症発症機構の解明(細胞系および非細胞系における変異SOD1タンパク質の凝集や構造変化の研究)
- 一酸化窒素によるシグナル伝達障害機序の解明(NOによるタンパク質のニトロ化によるシグナル伝達障害の研究)
- 糖・脂質代謝の鍵タンパク質であるChREBPの機能と発現機構の解明(ChREBP欠損マウスを用いた脂質代謝変化の研究)