解剖学 神経科学部門
「疼痛伝達の分子メカニズムの解明と新規疼痛治療へ向けてのシーズの開発」を教室の一貫したテーマとして、分子形態学的手法を中心に、行動薬理学、分子生物学、神経生理学手法を取り入れています。基本的疼痛伝達機構と各種疼痛病態の解明を進め、基礎的疼痛研究から臨床的応用へのシーズとなる結果を得ることを目的としています。
主な研究分野
- Neuropathic pain:神経障害性疼痛のモデル動物における神経活性物質の動態と疼痛行動との関係を検討し、その分子メカニズムの解明をめざしています。
- 神経疼痛関連チャネル分子の意義: TRPファミリー、その中でも侵害刺激関連チャネルとして興味深いTRPA1について。
- 一次知覚ニューロンや脊髄における分子情報伝達機構:一次知覚ニュ−ロンや脊髄における分子情報伝達経路について。
- 疼痛メカニズムにおける脊髄後角での可塑性関連因子の解明:細胞接着因子等種々の分子の動態を解明する。
- 内臓痛及び内臓運動の分子メカニズムを解明。