診療科・部門

生殖医療センター

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部門について

ご挨拶

本院 産婦人科では、1983年から体外受精に着手し、既に30年を超える実績があります。1985年には体外受精児が無事初誕生しましたが、免疫性不妊症の適応としては、世界初の快挙でした。
2013年には「生殖医療センター」を開設し、不妊症はもちろん、不育症の診療にも力を注ぎ、最先端の診断と治療を行っています。2016年から「兵庫県がん・生殖医療ネットワーク」の中核施設として、妊孕性温存に対し積極的に取り組んでいます。

柴原 浩章 (しばはら ひろあき) センター長

部門内体制

生殖医療専門医が中心となって診療を行っており、生殖医療コ―ディネーターならびに不妊症認定看護師、不妊カウンセラーなどがサポートを行っています。また精子、卵子、受精卵の取り扱いは安全管理者のもと、生殖補助医療の胚培養士が担当しています。

高度な専門医療

・排卵障害・卵管閉塞・男性不妊症・抗精子抗体などによる免疫性不妊症の診断・治療を専門としています。
・子宮筋腫や子宮内膜症の手術 (腹腔鏡・子宮鏡) も行っています。(ご入院:1号館9階 婦人科病棟)
・無精子症の方の精子採取術、精索静脈瘤の手術も行っています。(ご入院:10号館7階 泌尿器科病棟)
・反復不成功や高年齢の方々の不妊治療の御相談も承っています。
・流産等を繰り返される不育症の方々の診断・治療も専門としています。

●不妊治療法の基本 ~ step up法とは ~
・不妊治療の原則は、より自然に近く、負担が少ない方法から取り組み、次第に高度な治療法へ移行します。これを“step up法”と呼びます。
・第1 stepは“タイミング法”とよび、超音波検査等で排卵期を予測し、自然の性交渉で妊娠する方法です。
・第2 stepは“人工授精 ” という方法で、排卵期に御主人の精液を調整し、奥様の子宮腔内へ注入します。
・第1および第2 stepで、排卵誘発剤を併用することがあります。
・第3 stepは“体外受精や顕微授精”という方法で、受精卵を奥様の子宮腔内へ原則1個移植します。複数の受精卵ができた場合も、多胎妊娠を予防するため、残りは凍結保存します。

●生殖医療センターでART反復不成功の方々に対して試みている治療法
・良好胚細胞はできるものの反復して着床しない方
1)NK細胞、T細胞(Th1/Th2)など免疫細胞の異常を有する方たちへ免疫グロブリン療法やイントラリピッド療法を行っています。
2)血栓性素因が着床障害の原因と考えられる方たちへ抗凝固療法(アスピリン療法、アスピリン・ヘパリン療法)を行っています。
3)粘膜下子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮腔癒着症(アッシャーマン症候群)、中隔子宮などが認められる場合には、必要に応じて子宮鏡手術を行っています。
4)子宮鏡検査や子宮内の組織検査により慢性子宮内膜炎を診断し、治療が必要な場合には抗生物質の投与を行っています。
5)着床不全患者の着床ウィンドウの擦れを遺伝子解析により診断し、胚移植時期を個別化して施行するERA検査を行っています。

●妊娠しても流産を繰り返してしまう方たちのために試みている治療法
1)NK細胞、T細胞(Th1/Th2)など免疫細胞の異常を有する方たちへ免疫グロブリン療法やイントラリピッド療法を行っています。
2)血栓性素因や抗リン脂質抗体症候群が認められる方たちへ抗凝固療法(アスピリン療法、アスピリン・ヘパリン療法)を行っています。
3)粘膜下子宮筋腫、中隔子宮など子宮形態異常が認められる場合には、必要に応じて子宮鏡手術を行っています。
4)ビタミンD、亜鉛などが低下している方たちへ補充療法を行っています。

●生殖医療センターにおける新たな取り組み~ 難病を克服し、将来の妊娠のために ~
・がん治療等を目的として抗がん剤投与や放射線治療が行われています。若年のがん女性はこれらの治療の後に卵巣機能が低下し、将来妊娠しにくくなることがあります。その対策を“妊孕性温存”と呼びます。
・当センターでの取り組み
1.既婚女性への受精卵凍結:既に実績があります。
2.未婚女性への卵子凍結:今春から開始します。
3.初潮前のお子様への卵巣凍結:導入計画中です。

主な検査・設備

体外受精・胚移植専用手術室

体外受精・胚移植の際の採卵と胚移植は専用の手術室で行います。

子宮卵管造影

子宮卵管造影とは、X線を用いて子宮の形と卵管の通過性をみる検査です。子宮形態異常や卵管閉塞、卵管狭窄を診断することが出来ます。

3D超音波

子宮形態異常を把握することが出来ます。

子宮鏡

子宮の中にあるポリープや筋腫、癒着のほか腫瘍性病変の有無、卵管の状態の把握もすることが出来ます。

選択的卵管通水検査

子宮卵管造影で卵管の通過性が判然としなかった場合に卵管の通過性を確認するために行われます。子宮鏡をしながら卵管の入り口からカテーテルという細い管をいれて卵管の通過性を確認します。

子宮内膜免疫細胞検査

当院倫理委員会の許可のもと子宮内にある免疫担当細胞の検査を行っています。赤ちゃんを傷害する細胞の有無がわかります。

着床不全検査

着床不全の原因となり得る項目について、採血・超音波検査・子宮鏡検査・子宮内膜検査などを用いて総合的に検査・検査いたします。

不育症検査

不育症の原因となり得る項目について、採血・超音波検査・子宮鏡検査・子宮内膜検査などを用いて総合的に検査・検査いたします。

経腟腹腔鏡検査

不妊症の原因を検索するために、腟からお腹の中にカメラを挿入して、お腹にまったく傷を残すことなく、お腹の中を観察します。

主な対象疾患と診療内容

不妊症

不妊症に関する検査を施行した後に性交のタイミング治療~人工授精、体外受精・胚移植まで行うことが出来ます。

不育症

最新の研究成果を元に最新の不育症診療を行うことを心がけています。不育症に関する検査を施行したのちに最適な治療法を提案致します。

子宮筋腫

すべての子宮筋腫が手術を必要とするわけではありません。患者さんの背景に基づいた診断を心がけ、手術が必要な場合には腹腔鏡、子宮鏡を用いた低侵襲治療を心がけています。

卵管性不妊症

卵管閉塞や卵管狭窄がある場合には卵管鏡手術により卵管の再疎通あるいは拡張を行うことができます。子宮鏡および透視を併用することにより非常に有効な成功率が得られています。

子宮内膜症

患者さんの背景に基づいた診断を心がけ、手術が必要な場合には腹腔鏡を用いた低侵襲治療を心がけています。

男性不妊症

泌尿器科 生殖医療専門医との協力のもと、薬物治療や手術治療を受けていただくことができます。

精巣生検

無精子症に対する治療として行われます。顕微鏡で精巣を見ながら精子を探すことにより良好な精子回収率が得られています。

多嚢胞性卵巣症候群

各種薬物治療から経腟腹腔鏡あるいは腹腔鏡を用いた手術まで行うことが出来ます。

子宮内膜ポリープ

ポリープの状態により、外来あるいは入院によってポリープ切除を行います。子宮への負担を少なくするため子宮鏡下に切除することを心がけています。

診療実績

2017年の診療実績

人工授精(AIH) 178
体外受精(IVF) 25
顕微授精(ICSI) 66
体外受精と顕微授精のスプリット法(split) 0
卵子凍結 6
卵巣凍結 8
胚移植(新鮮胚) 25
胚移植(凍結融解胚) 112
精液検査 374
抗精子抗体検査 71

2016年の診療実績

人工授精(AIH) 167
体外受精(IVF) 40
顕微授精(ICSI) 85
体外受精と顕微授精のスプリット法(split) 1
卵子凍結 8
卵巣凍結 0
胚移植(新鮮胚) 46
胚移植(凍結融解胚) 76
精液検査 374
抗精子抗体検査 92

当部門の受付

当部門への各種お問い合わせを行っております。

お問い合わせ

電話番号 0798456210

から金曜 8:30から16:45
土曜(第1・3) 8:30から12:30

FAX番号 0798456936

  • 担当者が確認後にお返事いたします。
※検査に対する予約の変更等は、当部門ではなく、おかかりの診療科にご連絡ください

受付場所

再診の方

1号館 3階にお越しください

初診の方

1号館1階1番窓口にお越しください

はじめて受診される方へ

交通アクセス

最寄り駅
阪神電鉄「武庫川駅」西出口より徒歩5分
住  所
〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1-1

外来受付のご案内

受付時間 8:30から11:00
  • 受付は月~金曜と土曜(第1・3)
  • 午後の受付は予約の方のみ
  • 土曜 (第2・4・5)
  • 日曜
  • 祝日 (成人の日、敬老の日を除く)
  • 年末年始 (12月29日から1月3日)
電話番号 0798456111(代表)
月~金曜 8:30から16:45
土曜(第1・3) 8:30から12:30

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