部門について

ご挨拶
長谷川 誠紀 (はせがわ せいき) センター長
部門内体制
・悪性胸膜中皮腫におきましては全国でもトップレベルの症例数を誇ります。長年の診療および情報発信の成果もあり、近年は全国各地からのご紹介・セカンドオピニオンのご依頼をいただいております。
・中皮腫センターとして再編成後、診療実績は、従来の年間 500件前後から大幅に増加し、年間 800件を超えました。これからも今後一層の診療体制の強化、効率化に勤め、より良い医療を実践する所存です。
・胸部悪性腫瘍、アスベスト関連悪性腫瘍(中皮腫、肺がん)に対して、気管支鏡検査、CTガイド下針生検、胸腔鏡検査などによって病理診断を確定し、胸腹部CT、脳MRI、FDG-PETなどを用いて病期を決定します。診断および治療方針は、呼吸器内科・外科、病院病理部、 放射線科との合同カンファレンス(呼吸器腫瘍評議会)において十分に検討し、専門的に決定します。 患者さんに病名・病状、治療法の選択肢についての十分な説明を行い、インフォームド・コンセントを得た後、エビデンスに基づいた治療を行います。
・中皮腫の治療に関しては、組織型、合併症の有無、全身状態を考慮した最適な治療法を提供します。早期例では手術療法、化学療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療が必要となるため、呼吸器内科・外科、放射線科と協力して治療にあたります。
・ 日本石綿・中皮腫学会(JAMIG)の一員として、中皮腫に関する多施設共同臨床試験を企画し、新しい治療法の開発にも力を注いでいます。
・医療福祉については、アスベスト関連の職業歴のある場合は労災申請に、職業歴のない場合は石綿救済法申請に諮り適切に対応します。また、診断や治療に関するセカンドオピニオンにも随時対応しています。
部門の役割
悪性胸膜中皮腫、石綿関連疾患および肺がん等を対象として、入院・治療を要する場合には、呼吸器内科、呼吸器外科、放射線科、病理部との連携で診療を進めております。平成29年度に「中皮腫センター」の名称で中央診療施設となり、機能を拡大して継承しました。呼吸器科・外科のスタッフが運営・診療に従事しております。
診療実績
2022年の診療実績
外来受診者 | 739 |
2021年の診療実績
外来受診者 | 729 |
2020年の診療実績
外来受診者 | 812 |