よくあるご質問

Question
全ての病気を一緒に診察してもらえますか?
当科での診療は、膠原病・膠原病類縁疾患、アレルギー疾患、免疫異常疾患が対象です。
一般的な病気(高血圧、糖尿病など)はご近所のかかりつけ医(ホームドクター)で診療を受けるようお願いします。ただ、場合によっては当院の適切な診療科での診療を勧めることがあります。

Question
治験に参加できますか?
もちろん可能ですが、どなたでも参加できるわけではありません。
治験の参加には細かい条件を満たしている必要があります。ただ、当科でも様々な治験を行っていますので、主治医に尋ねてみて下さい。

Question
リウマチや膠原病は人にうつりますか?
伝染性はありません。
リウマチや膠原病には伝染性はありません。

Question
リウマチや膠原病は遺伝しますか?
遺伝性疾患ではありません。
リウマチや膠原病になりやすい遺伝的要因はありますが、それだけで発症するのではなく、喫煙や感染症・歯周病などの環境因子が複合的に関わりあって発症するとされています。

Question
妊娠、出産はできますか?
病状や治療内容によりますが可能です。
疾患や治療内容によって「今すぐOK」とは言えないことも少なくないですが、妊娠中に使用してはいけない薬剤を使用せずに病気が落ち着いていれば可能です。ステロイド薬は低用量であれば妊娠・出産は可能です。個々の患者さんにおけるリスクを考慮し、産科と連携の上こまめなフォローは必要ですので、まず主治医に相談してみて下さい。

Question
医療費の助成制度はありますか?
個々の患者さんの病状や治療内容に応じて色々な制度が利用できます。
膠原病の患者さんであれば難病医療費助成制度が代表的でしょう。関節リウマチの患者さんで生物学的製剤やJAK阻害薬を利用されている患者さんであれば高額療養費制度の対象になる方もおられます。診察の際、主治医に尋ねてみて下さい。適宜院内の医療社会福祉部とも連携をとり対応致します。

Question
体調が良くなったのでステロイドは止めても良いですか?
自己判断でステロイド薬を中止することは絶対にしないで下さい。
人は副腎から天然のステロイド(プレドニゾロン錠5mgであれば半錠〜1錠分)が分泌されています。ステロイドは人が生きていくために必要不可欠なホルモンです。ステロイド薬を服用している間は体の外からステロイドが入ってくる分副腎からの天然のステロイドの分泌が減ってしまいます。急にステロイド薬を止めると、ステロイドが外から入ってこないし、体の中でも十分に分泌できていないためステロイド不足の状態に陥ります。病気の再発だけでなく、体のバランスを崩し、ひどければ命に関わることもあります。そのためステロイド薬は医師によりゆっくりと減量しなければなりません。自己判断でステロイド薬を中止することは絶対にしないで下さい。

Question
ステロイドは怖いです。
ステロイド薬の副作用を怖がりすぎて十分な治療が受けられないということは非常に辛いことです。
ステロイド薬は感染症や骨粗しょう症をはじめ多くの副作用がありますが、その免疫抑制作用(リウマチ・膠原病、アレルギー疾患は免疫システムの異常によって生じるため必要)・抗炎症効果は膠原病治療には不可欠です。ステロイド薬の副作用を怖がりすぎて十分な治療が受けられないということは非常に辛いことです。ステロイド薬の副作用を最小限に抑え、十分な効果が得られるような治療を行いたいと考えています。また、顔が丸くなる副作用(ムーンフェイス)はステロイド薬が減量できれば元に戻ります。

Question
リウマチ因子が陽性と言われましたがリウマチでしょうか?
リウマトイド因子が陽性であっても関節リウマチとは限りません。
リウマトイド因子(リウマチ因子は正しくはリウマトイド因子)は関節リウマチで70-80%の患者さんで陽性になりますが、関節リウマチ以外の膠原病や慢性肝疾患、感染症などでも陽性になります。また、健康な人でも検出されることがあり、年齢とともに陽性率は上昇します(75才以上では約25%で陽性)。そのためリウマトイド因子が陽性であっても関節リウマチとは限りません。反対に、リウマトイド因子が陰性の関節リウマチの患者さんも20-30%の割合でおられますので、リウマトイド因子が陰性であっても関節リウマチは否定できません。

Question
関節が痛いのですがリウマチでしょうか?
「関節が痛い」イコール「リウマチ」とは言えません。
関節が痛くなる病気は非常に多く、「関節が痛い」イコール「リウマチ」とは言えません。適切な診断には専門医の診察に加え、血液検査、尿検査、画像検査などを総合した判断が必要です。