診療科について
ご挨拶
各専門領域の病理医が、迅速で正確な診断を実践しています。
近年の医療の専門分野の細分化に伴って病理診断も各分野への専門的対応が要求され、また迅速な診断も重要となっています。現在、当部門では、病理専門医8名と口腔病理専門医2名を擁し、各診療科に対して正確な病理診断情報を提供しています。患者さんの精神的・時間的な負担軽減をめざして、受診当日に迅速な病理診断結果をお伝えできるような当日病理診断(One day pathology)というシステムも導入しています。
廣田 誠一 （ひろた せいいち） 診療部長
診療体制
8名の病理専門医（うち6名が細胞診専門医）、2名の口腔病理専門医、後期研修医3名で、各診療科で採取された全身の組織や細胞の診断を行っています。手術中に正確な切除範囲の決定が重要なことがありますが、そのような場合に手術中に迅速な診断を行う体制も充実しています。
高度な専門医療
・各種の疾患に特徴的な遺伝子の異常の検索も含めた診断体制
・骨軟部腫瘍や消化管の特殊な腫瘍であるGIST、炎症性腸疾患、悪性中皮腫、悪性リンパ腫など、多数症例を経験した病理医が、遺伝子異常の情報も加味して病理診断を実行
・特殊な機器を導入し、内視鏡センターとの連携による当日病理診断（One day pathology）の実施（通常は病理診断結果をお伝えするまでに1～2週間を要しますが、本システムでは検査当日に病理診断結果を聞いて安心してお帰りいただけます）
主な検査・設備
遺伝子解析装置（アークレイ製i-densy）
肺がんや大腸がんなどの遺伝子の異常を検出するための装置
遺伝子増幅検出装置（シスメックス製RD200: OSNA法）
乳がんや大腸がんなどのリンパ節転移の検索を遺伝子的に検出するための装置
主な対象疾患と診療内容
骨軟部腫瘍
遺伝子異常の検索を含めた病理診断
GIST
遺伝子異常の検索を含めた病理診断
炎症性腸疾患
悪性中皮腫
悪性リンパ腫
診療実績
2022年の診療実績
| 組織標本診断件数 | 13538 |
| 細胞診診断件数 | 7608 |
| 術中迅速組織診断件数 | 926 |
| 術中迅速細胞診断件数 | 397 |
| 病理解剖件数 | 16 |
2021年の診療実績
| 組織標本診断件数 | 12568 |
| 細胞診診断件数 | 7595 |
| 術中迅速組織診断件数 | 885 |
| 術中迅速細胞診断件数 | 364 |
| 病理解剖件数 | 16 |
2020年の診療実績
| 組織標本診断件数 | 12,582 |
| 細胞診断件数 | 7,528 |
| 術中迅速組織診断件数 | 841 |
| 術中迅速細胞診断件数 | 261 |
| 病理解剖件数 | 5 |
