診療科について
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ご挨拶
血液検査などに異常がみられないケースもあり、詳細な診察を行っていく必要があります。兵庫県神経難病医療ネットワーク支援協議会の協力病院でもあります。
木村 卓 (きむら たかし) 診療部長
診療体制
約14名の医師で、入院・外来患者さんに対応しています。
高度な専門医療
神経難病、炎症性神経筋疾患など診断や治療の難しい病気を積極的に受け入れ、最新の治療を提供します。
主な検査・設備
針筋電図
針筋電図とは、障害されている筋肉に針電極を刺入し、筋肉の活動を調べることにより、筋力低下の原因を探る検査です。
神経伝導検査
皮膚の表面に電極をはり、末梢神経を電気刺激することにより、その反応をみます。主に末梢神経障害の診断、治療方法を決定するために必要な検査です。
神経生検
障害されている末梢神経の一部を採取する検査です。
筋生検
障害されている筋肉の一部を採取する検査です。
脳波
頭皮上に20個程度の電極を貼り、脳の活動を記録する検査です。意識障害やてんかんの診断に用いられます。
主な対象疾患と診療内容
パーキンソン病、およびパーキンソン病関連疾患
MIBG心筋シンチ、脳血流SPECT、DAT-scanを実施して、両者を鑑別し、年齢・病期・社会活動度を参考に、長期的予後を考慮した薬物治療(治験薬を含む)やリハビリを行っています。
認知症疾患
神経心理検査(HDS-R, MMSE, ADAS-Jcog)や画像診断・脳波を用いて病態を把握し、鑑別診断し、治療可能な疾患については漢方薬を含めて積極的に薬物治療を試みています。
多発性硬化症・脊髄小脳変性症・重症筋無力症・筋萎縮性側索硬化症・CIDPなどの特定疾患(神経難病)
診断の確定とともに、全国規模で行われている新規治療法の開発のための治験にも参加しています。
末梢神経疾患
CIDPなどの神経免疫疾患の機能予後・治療について相談に応じています。ギラン・バレー症候群の治療には免疫グロブリン大量投与(IVIg)をファーストチョイスとしています。
筋疾患
診療部長・木村が筋強直性ジストロフィーの病態解明に取り組み、国際的業績を挙げています。
痙性斜頚・眼瞼痙攣・片側顔面痙攣
ボツリヌス毒素による治療を外来診療(毎週火・金曜午後に講師・笠間が担当)で行っています。
診療実績
2022年の診療実績
末梢神経障害(慢性炎症性脱髄性多発神経炎、ギラン・バレー症候群など) | 54 |
神経変性疾患(パーキンソン病、多系統萎縮症など) | 108 |
筋・神経筋接合部疾患(筋ジストロフィー、重症筋無力症など) | 73 |
中枢性脱髄疾患(多発性硬化症・視神経脊髄炎) | 45 |
感染症・炎症性疾患 | 19 |
てんかん | 9 |
脳血管障害 | 5 |
2021年の診療実績
末梢神経障害(慢性炎症性脱髄性多発神経炎、ギラン・バレー症候群など) | 65 |
神経変性疾患(パーキンソン病、多系統萎縮症など) | 130 |
筋・神経筋接合部疾患(筋ジストロフィー、重症筋無力症など) | 68 |
中枢性脱髄疾患(多発性硬化症・視神経脊髄炎) | 29 |
感染症・炎症性疾患 | 18 |
てんかん | 13 |
脳血管障害 | 18 |
2020年の診療実績
末梢神経障害(慢性炎症性脱髄性多発神経炎、ギラン・バレー症候群など) | 96 |
神経変性疾患(パーキンソン病、多系統萎縮症など) | 110 |
筋・神経筋接合部疾患(筋ジストロフィー、重症筋無力症など) | 33 |
中枢性脱髄疾患(多発性硬化症・視神経脊髄炎) | 27 |
感染症・炎症性疾患 | 30 |
てんかん | 24 |
脳血管障害 | 11 |