大規模土砂災害を想定した防災訓練を実施しました
「阪神・淡路大震災30年事業」の1つとして2025年5月29日(木)に宝塚砕石場にて、西宮市主催で地震による大規模な土砂災害が発生したことを想定した防災訓練が実施されました。当院からは医師、看護師、医療ソーシャルワーカーを含む医療チームが参加した他、西宮市消防局、西宮市消防団、陸上自衛隊、警察機動隊が合同で訓練に参加しました。本訓練は、複数の要救助者がいる現場での各機関との連携と災害対応能力の向上を目的として行われ、各機関あわせて約90名が参加しました。
訓練当日は、西宮市内で最大震度5弱が発生し、断続的に余震が発生している中で住宅5棟が土砂崩れに巻き込まれた想定で住宅に取り残された方の安否を確認しながら各機関で連携して救助活動を行いました。
当院医療チームは、土砂で埋もれて狭隘空間*に閉じ込められた要救助者を、西宮市消防局や消防団が土砂や瓦礫を掘り進めたところに入り込みAEDなどを使用して医療活動を行ったり、救助されてきた要救助者の治療にあたりました。
阪神・淡路大震災から30年の節目を迎えますが、その記憶が薄れることで風化してしまうことがないよう、教訓として継承していくとともに今後予想される南海トラフ地震などの大規模災害に備え、各機関との連携を強化し災害対応の能力向上にこれからも努めていきたいと思います。
狭隘空間*:身動きが取れないほどの狭い空間
投稿日:2025/06/02