「こんな風に抱っこしたら心地良いかな」
「この子には声をかけない方が安心するかな」

私が担当するのは、低体重で生まれた赤ちゃんたち
意外かもしれないけれど
小さな体にだってリハビリテーションは必要だ

落ち着いて体を動かせるように
お母さんの体の中に近い環境を
保育器の中に再現することから始める
 
まだ言葉が話せない赤ちゃんだからこそ
一挙一動に細心の注意を払って
表情や手足の動きから感情を読み取る
 
「お母さん、左腕のように右腕も動かせるようになりましたよ!」
たとえそれがほんの小さな変化でも
母親と成長を共有する瞬間は幸せだ
 
大きくなった時に最善の状態で運動できるよう
常に先を見据えた理学療法を実践したい
将来この子と会話をする日が、今から楽しみだ
 

理学療法士 熊 萌恵