救命救急センター
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救命救急センター

概要・構成

救命救急センターの構成

救命救急センターは、急性医療総合センターの1、2階部分にある診療施設です。
一般救急、熱傷センター、外傷センター、中毒センター、脳卒中センター、心臓血管センター、IVRセンターで構成されています。

1階フロアは、同時に最大5名の傷病者を受け入れることができる初療室、CBRNE災害(化学・生物・ 放射性物質・核・爆発物)、中毒に対応する搬入口の除染室、熱傷センター治療室、外傷センター緊急手術室、画像診断室(CT室、レントゲン撮影室)、ハイブリッド血管造影、血管内治療室を設け、1階フロア内で速やかに高度な救急医療が展開・完結できる構造になっております。

2階部分は、フロア中央を囲むように、20床の集中治療室(ICU)と24 床の救急病棟を各センター医師と協働しながら運用し、常に傷病者受け入れにこだわったベッドコントロール、ならびに全診療科の横断的な診療体制を構築しています。

災害時には、1、2階の広い廊下を病床に変化できるように壁に酸素と空気の供給バルブを中央配管し、急な多数重症傷病者約25名の受け入れに対応した緊急構造を配備しております。また、南海トラフ地震で推測される水害も想定し、1階のグランドレベルが高くなっていることも特徴です。さらに、その予測を超える水害においても、この救命救急センター機能を一時的に移乗できる院内スペースも確保されています。たとえ、被災施設となっても、ヘリコプターによる患者搬送、搬入に対応できるヘリポート、ハイブリッド初療室、手術室も完備予定で、地域の救急災害医療に貢献します。


救命救急センターの臨床

指導医師と活気ある若手医師のペアでファーストタッチ(初期診療)を行います。救急隊要請に対し、「患者さんを選ばない救急医療」をモットーとし、95%以上の受入れを目指しています。

初期診療は疾患によりその診療方法を体系化しています。誰が診療しても一定の質を担保でき、見過ごしを防ぐことを目的にしております。
加えて、翌朝の全体カンファレンスは救命救急センターの医師総出のもと、放射線医師、各診療科医師、法医学医師、薬剤師、看護師、医療事務、医学部生も参加し、多方面から包括的に1症例ずつレビューし、さらなる診療の質の向上に努めています。

初期診療後の患者さんは疾患重症度、診療科特異度に応じて、集中治療室、救命一般病棟、各診療科病棟に入院していただきます。入院後は理学療法士・言語療法士・呼吸療法士やケースワーカーを交え、リハビリカンファレンスを定期的に行い、病態のみならず退院後の社会的および環境因子も考慮した救急医療に取り組んでいます。

院内活動のひとつに栄養サポートチーム(NST)のメンバーでもある栄養管理専門資格を持つ医師、看護師、薬剤師がチームとなり(ICU-NST)、重症患者さんの栄養治療も行っています。

また、災害拠点病院に指定されている当センターにはDMAT(災害医療派遣チーム)を2チーム以上構成でき、災害医療コーディネーターと統括DMAT隊員を要しています。これまでにも、東日本大震災、熊本大震災などにDMATを派遣しました。震災、台風、航空機事故などの地域災害や、大規模災害、核・生物・化学兵器によるCBRNEテロに備え、県内外の災害訓練や、阪神大震災に教訓を得た多数傷病者受け入れ訓練も独自に行っています。

以下に、当センターへ多く搬入される疾患を挙げます。

  • 肺機能停止: 経皮的人工心肺補助循環装置(PCPS)の導入、冠動脈形成術、脳低体温療法
  • 重症急性膵炎: 動脈注入療法、血液浄化療法
  • 劇症肝炎: 血漿交換療法
  • 食道静脈瘤破裂、出血性胃潰瘍: 内視鏡的止血術
  • 重症心不全、呼吸不全: 経皮的人工心肺補助循環装置(PCPS)、人工心肺(ECMO)
  • 重症肺炎: 人工呼吸装置
  • 急性腹症: 消化管穿孔、虚血性腸炎、腸閉塞
  • 急性中毒: 血漿交換
  • 周産期救急医療
  • 多発外傷: 頭部外傷・胸腹部外傷・四肢骨盤外傷などの緊急手術
  • 重症熱傷: 自家培養表皮や人工真皮による植皮術
  • 皮膚軟部組織感染症
  • 臓器移植

救命救急センターのマインド

救命救急センターは、救命最優先の患者さん(3次救命患者)の受け入れを中心に展開してまいりましたが、阪神北医療圏の合併に伴う約300万人医療圏の誕生と、高齢者人口がピークに達する2025年を迎えるにあたり、中等症や軽症のなかに本来であれば助かっていたはずの患者さんを見過ごさないためにも(=preventable death:防ぐことのできる死)、2018年から1〜2次救命患者さんを積極的に受け入れています。

同時に、当科救急専従医師が近隣施設に出向くことで中心的な救急医療を担い、そこに搬送された重症患者を選別し、初期治療を行い、その後、兵庫医大救命救急センターへ転送を行っています。
多発外傷や心肺停止、現場において患者救出に時間のかかる災害や事故発災時には、ドクターカーによる医師派遣(病院前診療)を行い、院内での受け入れのみならず、preventable death:防ぐことのできる死を見逃さないよう、院外での積極的救急医療も展開しております。
特に多発外傷におきましては、救命医のみでは対応に苦慮する症例も検証されるため、横断的に専門診療科医師に協力を仰ぎ、充実した医療機器設備が整備された大学病院ならではの総合力を発揮できます。

救急外来 急性医療総合センター医局
お問合せ先 電話番号:0798-45-6514 / FAX番号0798-45-6813

※受診を希望される患者さまへ
当センターの受診は、救急隊もしくは医療機関の判断による受診のみとさせて頂いており、一般の外来受診は受付しておりません。当センターの特性をご理解頂き、円滑な救急医療を行うため、ご協力をお願いいたします。 
(上記電話番号は救急診療の受付ではございません。)
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