よくあるご質問

Question
腎移植をしたら元気になると聞いていますが、逆に命にかかわる合併症もあるのですか?
大部分の患者さんは移植後元気に仕事や家庭生活を送っています。
生命予後に関しても、腎移植は透析よりも期待寿命が延びます。しかし、命にかかわるような重篤な合併症が起こることもあります。移植前の検査や移植後の治療は患者さんの生命と移植腎の両方を守るために行います。

Question
腎移植を受けたら腎臓病は治るのですか?
いいえ、腎移植は腎臓病の治療法の一つです。
移植手術の後も移植腎を守る治療を続ける必要があります。

Question
腎移植後は薬をのみ続ける必要があるのですか?
はい、移植腎を守るために免疫抑制剤をのみ続ける必要があります。
安定期になると薬の量はかなり減りますが、ゼロにはなりません。血圧や糖尿の薬を続けるのと同様です。

Question
腎移植後も食事制限が必要ですか?
移植前よりも大幅に緩和されます。
暴飲暴食はだめですが、移植前よりも大幅に緩和されます。例えばカリウムの心配がなくなるので、生野菜や果物は普通に食べることができます。

Question
腎移植後も水分の制限が必要ですか?
いいえ。
腎移植後は基本的に水分制限がなくなり、どちらかというと十分に水分をとることが大事になります。

Question
糖尿病で腎不全になったと言われました。腎移植したら糖尿病も治りますか?
いいえ。
腎移植は糖尿病の治療ではないため、移植後も糖尿病治療を続ける必要があります。

Question
腎移植の後で出産ができますか?
はい、可能です。
慎重にする必要がありますが、多くの患者さんが腎移植後に元気な赤ちゃんを出産しています。

Question
移植した腎臓は永久にもちますか?
いいえ、永久には持たないと思います。
長持ちするようになってきましたが永久には持たないと思います。しかし、平均で15年以上期待できます。

Question
腎移植の費用はどのぐらいかかりますか?
腎移植費用は健康保険の対象です。
移植後も身体障害者の認定が継続するため、自己負担分も手続することで補助が受けられます。

Question
生体ドナーの危険はないですか?
生体ドナーの方が移植手術で命にかかわる状態になったことは兵庫医大病院ではこれまでの35年間で一度もありません。
生体ドナーの方が移植手術で命にかかわる状態になったことは兵庫医大病院ではこれまでの35年間で一度もありません。しかし、他の手術と同じく、手術の安全性を100%保証するものではありません。
ドナーの方の安全が最優先されるので、手術リスクの高い方は安全のために腎提供をお断りすることもあります。手術前に時間をかけて色々な検査を行い必要なら移植に先だってドナーの方の持病の治療を行います。これも安全を最優先するためです。