部門について
ご挨拶
医師や看護師をはじめとする多職種間とのしっかりした連携のもと、常に患者さんに寄り添った、安心で安全な質の高い医療を提供できるように努めております。
源 貴裕 (みなもと たかひろ) 部長
部門内体制

放射線技術部は53名の診療放射線技師と1名の事務職員で構成されています。
検査部門である放射線医療センターの画像診断部、放射線治療部、IVR診療部、核医学・PET診療部において、各診療科の医師や看護師などと協働して、検査や治療を担当しております。
私たちの仕事である放射線検査や治療に関する不安や疑問が少しでも軽減されて、患者の皆さまやご家族が納得して検査を受けていただけるよう心がけております。
部門の役割
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放射線技術部では高度な医療を安心して受けていただけるよう、多くの新しい装置の導入をはじめ、スタッフは放射線業務に関するさまざまな資格を習得して、常に向上心をもって業務に取り組んでおります。
○新着装置情報
・MRIでは、3.0T(テスラ)MRI装置”Ingenia”(PHILIPS社製)を導入しました。MRI業界のデジタルコイルの導入により、鮮明な画像をより短時間で収集できます。また、新しい撮像技術を搭載し、高画質の画像で全身領域の診断が行えます。また造影剤を用いずに血管系を鮮明に描出することも可能です。 さらには、検査中に映像と音楽を楽しむことができるシステム(Ambient Experience Inbore)も導入しましたので、閉所が苦手な患者さんにも安心して検査を受けて頂けます。
・Ⅹ線TV装置では、最新の画像処理機能を持ち、画質を落とすことなく被曝低減も図れる、FPD搭載Cアーム型X線TV装置(VersiFlex VISTA)を導入しました。ベッドを床から50cmまで下げることが可能で患者さんの移動をより安全に行うことが出来るようになりました。特にCアームの特徴を生かしてミエログラフィ・脊椎ブロック等の検査や治療、気管支鏡検査などの内視鏡検査も施行しています。
○臨床に関する資格 (2020年3月1日現在)
・臨床実習指導教員 3名
・臨床実習指導者 4名
・検診マンモグラフィー撮影認定診療放射線技師 7名
・X線CT認定技師 4名
・肺がんCT検診認定技師 2名
・AI認定診療放射線技師 2名
・磁気共鳴専門技師 3名
・日本血管撮影IVR専門診療放射線技師 7名
・放射線治療専門放射線技師 4名
・救急撮影認定技師 6名
・核医学専門技師 3名 / 核医学専門技術者 1名
・日本DMAT(災害派遣医療チーム) 2名
○ 放射線の管理に関する資格
・第1種放射線取扱主任者 7名
・第2種放射線取扱主任者 2名
・放射線治療品質管理士 4名
・作業環境測定士 1名
・放射線管理士 2名
○画像等に関する資格
・医療情報技師 2名
・医用画像情報精度管理士 2名
・日本医用画像情報専門技師 1名
・診療情報管理士 1名
・基礎情報技術者 1名
・労務管理士2級 1名
主な検査・設備
単純Ⅹ線撮影
単純Ⅹ線撮影では肺や腸管ガスの様子を観察したり、骨折や脱臼などの異常の有無を調べます。また、骨と骨をつなぐ軟骨の損傷やすり減りによる変形性関節症や、リウマチによる関節の変形や炎症などの診断にも用います。
乳房撮影
乳房のX線撮影のことを、マンモグラフィと呼びます。
乳房はやわらかい組織(脂肪や乳腺)で構成されているため、乳房専用のX線装置を使用して撮影します。触診では見つけにくい、腫瘍や微細な石灰化を発見できるため、乳がんの早期発見に有効です。
Ⅹ線TV検査
バリウムを使った消化管の検査をはじめ、X線透視撮影と内視鏡、超音波等を用いての非血管系インターベンショナル・ラジオロジー(Non-Vasculr IVR:X線画像誘導下で経皮的に行う非血管系治療)等に対応しています。
CT検査
CT検査では、身体の輪切り像が得られるため、身体の内部の構造を詳しく調べることができます。 装置の進歩により短時間で検査を施行することができます。また、得られた断面像を再構成して、さらに高精度の3次元立体画像も得られるようになっています。
MRI検査
MRIとはMagnetic Resonance Imaging:(磁気共鳴画像)の略称です。強い磁石と電波を使って体内の内部の状態を検査する装置です。寝ているだけで色々な角度から観察できる身体の断面画像を撮像できます。X線を使用しないので、放射線による被ばくの心配はありません。
核医学検査
微量の放射線を出す放射線医薬品を体内に投与し、身体の状態を画像や数値で捉える検査のことです。体内に投与した放射性医薬品が臓器や体内組織などに集まる様子を画像化し、疾病の診断、病気や予後の確認、治療効果の判定などに有用な情報として提供します。また、血流や代謝などの機能変化を画像情報として反映することができます。
血管造影検査
鼠径部(足の付け根)または肘などから、主に動脈の中にカテーテル(細い管)を通して、目的の部位(臓器・血管・腫瘍)まで挿入し、造影剤を注入することにより、血管の走行や血行動態等を見る検査です。診断のみならず、血管撮影手技を利用して治療を行う、IVR(Interventional Radiology)が盛んに行われています。
放射線治療
放射線治療は手術・抗がん剤と並んで、がん治療の3本柱をになっています。特徴としては、体にメスを入れないことで、形態・機能を温存できます。
また、放射線治療では、病気の治癒や再発予防を最大の目的とする「根治的治療」と、痛みや神経症状の緩和、腫瘍による血管・気管などへの圧迫による症状の緩和を目的とした「姑息的(緩和)治療」があります。
骨密度測定
骨粗鬆症の診断や治療効果の判定、投薬治療による骨量変化の観察に用いられます。二種類の異なるエネルギーのX線を使用するDXA法(Dual-energy X-ray Absorptiometry)を用いて、主に腰椎、大腿骨頸部の測定を行っています。また、筋肉量の測定が行われることもあります。
当部門のより詳しい情報は専門サイトをご覧ください。
