部門について

ご挨拶
平田 淳一 (ひらた じゅんいち) センター長
部門内体制

■1階施設
同時に最大5名の傷病者を受け入れることができる初療室、CBRNE災害(化学・生物・ 放射性物質・核・爆発物)、中毒に対応する搬入口の除染室、熱傷センター治療室、外傷センター緊急手術室、画像診断室(CT室、レントゲン撮影室)、ハイブリッド血管造影、血管内治療室を設け、1階フロア内で速やかに高度な救急医療が展開・完結できる構造になっております。
■2階施設
フロア中央を囲むように、20床の集中治療室(ICU)と24 床の救急病棟を各センター医師と協働しながら運用し、常に傷病者受け入れにこだわったベッドコントロール、ならびに全診療科の横断的な診療体制を構築しています。
■災害対応について
1、2階の広い廊下を病床に変化できるように壁に酸素と空気の供給バルブを中央配管し、急な多数重症傷病者約25名の受け入れに対応した緊急構造を配備しております。また、南海トラフ地震で推測される水害も想定し、1階のグランドレベルが高くなっていることも特徴です。さらに、その予測を超える水害においても、この救命救急センター機能を一時的に移乗できる院内スペースも確保されています。たとえ、被災施設となっても、ヘリコプターによる患者搬送、搬入に対応できるヘリポート、ハイブリッド初療室、手術室も完備予定で、地域の救急災害医療に貢献します。
部門の役割

・初療室には熱傷専用の洗浄室を設け、人工呼吸器を装着した方や動くことができない方の洗浄や処置が可能です。また熱傷専用ベッドも有しています。
・Burn Index(Ⅱ度熱傷×1/2+Ⅲ度熱傷)が10以上の場合を一般に重症熱傷といいますが、熱傷センターではBurn Index10以上の熱傷患者を、多く受け入れ治療を行っています。
・センターには日本熱傷学会熱傷専門医が2名おり、形成外科医やリハビリ科などと協力しながら治療にあたっています。
・熱傷面積が体の面積の30%を超える広範囲熱傷患者さんに対しては、健常皮膚を採取し培養して作成する自家培養表皮を用いたハイブリッド植皮術を積極的に実施。救命率や社会復帰の向上に貢献しており、兵庫県はもとより西日本では有数の熱傷専門治療施設となっています。