よくあるご質問

Question
大腸がん検診(便潜血)は何年に1回受ければ良いですか?
毎年受けることが重要です。
1回の便潜血検査でポリープの30%、早期癌の50%、進行癌の90%以上は分かりますが、逆に分からない場合も70%、50%、10%あることになりますので、毎年受けることが重要です。

Question
最近便秘が酷くなり、下剤を使ってようやく便が出る状態です。検査した方が良いでしょうか?
便が出難くなった場合は検査をお薦めします。
大腸がんは、加齢と共に増加するがんですので、便が出難くなった場合は検査をお薦めします。

Question
排便時に出血します。元々痔があるのでそれが原因でしょうか?
医療機関の受診・内視鏡検査をお薦めします。
大腸がんは、日本人で一番多いがんになっています。痔の出血と決めつけずに、医療機関の受診・内視鏡検査をお薦めします。大腸ポリープの段階で切除を行えば、がんになる可能性を減らすことが出来ます。

Question
腸閉塞の症状はどのようなものですか?
手術後は腸の癒着や捻れなどが原因で腸閉塞が起こることがあります。
閉塞を起こした場所から先に食べたもの、腸液が流れて行かずに溜まってしまうので、お腹が張った感じ、吐き気、嘔吐、腹痛、ガス・便が出ない、などの症状が出ます。

Question
手術後にお腹が痛い原因にはどのようなものがありますか?
手術に関連したものとしては腸閉塞が考えられます。
手術後の状態・治療によっては他にも腹痛の原因となるものがあるので、担当医にご確認下さい。痛みが繰り返し起こる場合、痛みが改善しない場合は医療機関を受診して下さい。

Question
直腸がん手術で損なわれる機能はどんなものですか?
排便機能、膀胱機能、性機能などです。
排便機能(便の回数が増える、便が漏れる)、膀胱機能(尿が出ない、出にくい)、性機能(勃起出来ない、射精できない)が損なわれることがあります。

Question
人工肛門があっても日常生活に支障はないですか?
問題ありません。
申請すれば人工肛門の装具購入に補助が出ます。当院には専門看護師によるストーマ外来もあり、定期的に通院されることをお勧めします。

Question
人工肛門はどんな場合に作るのですか?
2つのパターンがあります。
①永久人工肛門
肛門に近い病変で、肛門を残すと病変を取り残す可能性がある場合は肛門を一緒に切除するので、主にS状結腸で人工肛門(新しい便の出口)を作ります。肛門が無くなるので人工肛門は無くすことが出来ません。
②一時的人工肛門
肛門は無くなっていませんが、肛門から便が出ることが治療上好ましくない時にS状結腸、横行結腸、小腸で人工肛門を作ります。肛門から便が出ても問題無い状況になればもう一度手術をして腸をつなぎ直すことで、人工肛門を無くすことが出来ます。一時的人工肛門を作る場合には、1) 肛門に近いがんの手術時、2) 腹膜炎、3) 縫合不全(腸と腸のつなぎめがくっ付かなかった場合)などがあります。