兵庫医科大学病院
整形外科

変形性膝関節症

疾患概要

変形性膝関節症は、膝関節軟骨の変性・摩耗に伴い、軟骨下骨の硬化や骨棘(こつきょく)形成といった骨増殖性変化を生じ、関節の変形をきたし、機能障害に陥る退行性疾患です。一般的にO脚と言われる変形です。

原因・症状

【原因】1次性と2次性があり、90%以上が1次性です。1次性は原因の明らかでないもの(遺伝、環境など)が多いです。2次性は感染、外傷、腫瘍などによるものです。

【症状】女性に多く、軟骨・半月板の消失により、立ち上がりや歩き始め、長時間歩行や階段で痛みを感じたり、水がたまったり、動きにくくなったりします。

検査

単純X線、MRI、CTなどを手術が必要な場合にはより詳細に撮影します。

治療

大学病院の特性上、保存的治療で治らない方が紹介されるため、手術となることが多いです。変形性膝関節症の手術は「関節鏡」「膝周囲骨切り術」「人工膝関節」の3種類があります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、十分説明させていただいたうえで、手術方法を決定しています。


その他

職業および環境曝露が問題となっているアスベスト禍の悪性胸膜中皮腫について、現在も新たな臨床研究を進めております。中皮腫センターを有する当院へ患者さんが集中し、経験する症例は全国でも最多です。当院では悪性胸膜中皮腫における呼吸器外科治療の専門チームとして研鑽を重ねております。

悪性胸膜中皮腫に対する外科治療の実績は、世界でもトップレベルです。当院における手術件数を示すグラフの通り年々増加しています(図1 兵庫医大中皮腫手術例)。

整形外科

整形外科は運動器、全身の自分で動かせる部位の頭部以外の首から下の背骨や四肢を専門としております

運動器の障害、運動器疾患は外傷、怪我による骨折や脊椎脊髄損傷、特発性側弯症などの小児の疾患、加齢性の変性に伴う腰椎椎間板ヘルニアや成人脊柱変形、変形性関節症、関節リウマチなどの炎症性疾患、化膿性脊椎炎や結核などの感染症、骨肉腫などの骨腫瘍や軟部腫瘍など背骨から四肢の関節、骨、靭帯、筋肉、神経に到るまでたくさんあります。
運動器の障害は患者さんの活動性、生活の質に直結します。
我々はそれらの疾患を理解し薬物治療や運動療法などの保存治療から手術まで専門的な治療を行います。

当科では脊椎班、上肢班、関節班(股、膝スポーツ、膝人工関節、足、骨粗鬆症)、腫瘍班が整形外科の全ての専門分野を網羅し、それぞれのスタッフが先進の医療をめざして努力しております。

橘 俊哉(たちばな としや)主任教授/診療部長

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交通アクセス

最寄り駅
阪神電鉄「武庫川駅」西出口より徒歩5分
住  所
〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1-1

外来受付のご案内

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電話番号 0798456111(代表)
月~金曜、土曜(第3) 8:30から16:45

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