兵庫医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科

外耳道がん

疾患概要

外耳道がんの頻度は低く、100万人に1人の発症率とされています。稀な疾患ではありますが、当科では全国から多くの外耳道がんの患者さんを受け入れ、治療しています。

原因・症状

外耳道がんの原因は、耳かきによる慢性的な物理的刺激と言われています。
自覚症状としては、耳垂れや出血、痛み、聞こえにくさなどがあります。進行がんでは顔面神経麻痺が出現することがあります。しばしば、外耳炎や外耳道の良性腫瘍と見分けがつきにくいことがあります。

検査

確定診断のためには、病変の一部を採取して調べる病理組織学的検査が必要です。また、画像検査として、CT、MRI、PET-CTなどを行います。アレルギーや腎臓の機能の問題がなければ、CT、MRIでは造影剤を用います。これらの画像の検査で、病変の大きさや拡がり・頸部リンパ節への転移・全身への転移を評価し、ステージ(進行度)を決定します。

治療

外耳道がんに有効な治療法として、手術、放射線治療、抗がん剤治療があります。

手術

早期の外耳道がんでは、第一に選択されることが多い治療法です。早期がんであれば、切除の範囲が小さく、術後の機能障害も比較的少なくてすみます。また、耳の後ろを切開するため、術後の傷はほとんど目立ちません。術後しばらくは定期的な耳の処置が必要です。

放射線治療

進行がんに対する手術は、かなり広範囲の切除になるため、術後の機能障害が問題となります。そのため、機能温存の目的で、放射線治療が選択されるケースが少なくありません。化学療法(抗がん剤治療)を放射線治療と組み合わせることもあります。その際の化学療法の投与方法として、動脈からカテーテルを挿入し、腫瘍を栄養する血管に抗がん剤を直接注入する超選択的動注化学療法を併用することがあります。
当院での放射線治療は、IMRT(強度変調放射線治療)が導入されており、従来の方法より腫瘍制御率の向上や合併症の減少が期待されています。また、放射線治療は手術の後の補助療法としても使用されます。

抗がん剤治療

最近の発展はめざましく、多くの種類の薬剤が使用可能になりました。免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ、キートルーダ)を用いた最新の治療により、手術が受けられないような進行がんであっても、長期生存が可能になる患者さんもいます。

メッセージ

患者様の症状を少しでも和らげるために最善を尽くしております。
お困りの方はお気軽に当科までご相談ください。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

分野ごとに専門的な診療を行っています

聴覚・平衡覚・嗅覚・味覚などの感覚医学、頭頸部腫瘍の診療を行っています。鼓室形成術、人工内耳埋め込み手術、めまいの検査と治療、顔面神経麻痺、内視鏡下副鼻腔手術、手術用ナビゲ-ションシステムの応用、嗅覚・味覚専門外来、幼児難聴、補聴器外来、頭頸部がんに対する集学的治療を行っています。

都築 建三(つづき けんぞう)診療部長

交通アクセス

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住  所
〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1-1

外来受付のご案内

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