まだ僕が研修医だった2005年4月25日
JR福知山線の脱線事故が起こった
次々と運ばれてくる負傷者
必死に治療に当たる医療スタッフ
この経験が、僕の向かう先を決めた

救命救急の道に進み、災害医療について学ぶうちに
東日本大震災が発生した
DMAT(災害派遣医療チーム)として現地に入り
被災地から全国の病院に患者さんを搬送する
日本初の広域医療搬送に携わった
2023年のトルコ・シリア地震の際には
現地に飛び医療活動を行った

災害の怖さや悲惨さと、多くの命を守る災害医療の
大切さや奥深さを知った今、僕がやるべきことは多い

大きな災害は、必ず、そして突然やって来る
いざというとき、災害拠点病院であるこの病院を守り
多くの命を救うことができるように
そして、人々の「自分は大丈夫」という思い込みを
少しでも変えるために、これからも走り続ける


救命救急センター 医師 山田 太平