
肝疾患治療の全県の拠点となる既選定の「肝疾患診療連携拠点病院」(兵庫医科大学病院)と今回選定の「専門医療機関・協力医療機関」が、地域の「かかりつけ医」と連携しながら、切れ目のない治療体制を確立していきます。
1) 肝疾患専門医療機関・協力医療機関の役割(2次医療圏に1カ所以上)として
1.専門的な知識を持つ医師による診断と治療方針の決定
2.インターフェロンなどの抗ウィルス療法
3.肝がんの高危険群の同定と早期診断
以上が挙げられます。
2) 専門医療機関・協力医療機関の選定基準は以下の通りで行われています。
専門医療機関 | 協力医療機関 |
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日本肝臓学会専門医が常勤で在籍 | 日本肝臓学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器外科学会専門医の何れかが常勤で在籍 |
インターフェロン治療導入の累積症例数が100例以上、かつ前年度のインターフェロン治療症例数が10例以上 | インターフェロン治療導入の累積症例数が20例以上 |
腹部超音波検査が実施可能 | |
CT検査またはMRI検査が実施可能 | 他施設との連携も含め、CT検査またはMRI検査が実施可能 |
肝生検が実施可能 | 他施設との連携も含め、肝生検が実施可能 |
肝がんの治療が実施可能 | 他施設との連携も含め、肝がんの治療が実施可能 |
肝炎対策協議会が実施する追跡調査に協力 | |
兵庫県がん登録に協力 | |
肝疾患診療連携拠点病院が開催する教育講演会を年1回以上受講 |
3) 専門医療機関・協力医療機関
専門医療機関:39病院、協力医療機関:21病院
各地域において「かかりつけ医」と連携して肝疾患の診療が行われています。
兵庫県肝疾患診療連携拠点病院 |
兵庫医科大学病院 |
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2020年 4月 1日現在
圏域 | 専門医療機関(39) | 協力医療機関(21) |
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神戸 |
神戸大学医学部付属病院(中央区) 神戸市立医療センター中央市民病院(中央区) 神戸労災病院(中央区) 神鋼記念病院(中央区) 甲南医療センター(東灘区) 東神戸病院(東灘区) 川崎病院(兵庫区) 神戸朝日病院(長田区) 神戸市立医療センター西市民病院(長田区) 神戸医療センター(須磨区) 神戸中央病院(北区) 済生会兵庫県病院(北区) 神戸市立西神戸医療センター(西区) |
神戸赤十字病院(中央区) 六甲アイランド甲南病院(東灘区) 昭生病院(灘区)(暫定)※ 六甲病院(灘区) 神戸海星病院(灘区) 神戸百年記念病院(兵庫区) 新須磨病院(須磨区) 野村海浜病院(須磨区) 神戸アドベンチスト病院(北区) 神戸掖済会病院(垂水区) |
阪神南 |
関西労災病院(尼崎市) 県立尼崎総合医療センター(尼崎市) 兵庫医科大学病院(西宮市) 県立西宮病院(西宮市) 明和病院(西宮市) 西宮市立中央病院(西宮市) 笹生病院(西宮市) 市立芦屋病院(芦屋市) |
尼崎医療生協病院(尼崎市) |
阪神北 |
市立伊丹病院(伊丹市) 近畿中央病院(伊丹市) 宝塚市立病院(宝塚市) 三田市民病院(三田市) 兵庫中央病院(三田市) |
協立病院(川西市) |
東播磨 |
県立がんセンター(明石市) 明石市立市民病院(明石市) 県立加古川医療センター(加古川市) 加古川中央市民病院(加古川市) |
高砂市民病院(高砂市) |
北播磨 |
市立西脇病院(西脇市) 市立加西病院(加西市) |
三木山陽病院(三木市) 北播磨総合医療センター(小野市) |
中播磨 |
姫路赤十字病院(姫路市) 綱島会厚生病院(姫路市) 製鉄記念広畑病院(姫路市) |
姫路聖マリア病院(姫路市) |
西播磨 |
IHI播磨病院(相生市) 赤穂市民病院(赤穂市) |
赤穂中央病院(赤穂市) 公立宍粟総合病院(宍粟市) |
但馬 |
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公立豊岡病院(豊岡市) 公立八鹿病院(養父市) |
丹波 |
兵庫医科大学ささやま医療センター(丹波篠山市) |
県立丹波医療センター(丹波市) |
淡路 |
県立淡路医療センター(洲本市) |
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(※)昭生病院は、協力医療機関の選定要件を満たしていないが、暫定的に選定
[充足していない選定要件] 「インターフェロン治療およびインターフェロンフリー治療導入の累積症例数が20例以上」かつ「B型肝炎に対する核酸アナログ製剤治療の年間症例数が5例以上であること」