疾患概要
ポリープは皮膚や粘膜などの面から突出し、茎をもつ卵球状の腫瘤で胃や大腸にもできます。これらが子宮の入り口部分（頸部や腟部）にできたものを子宮頸管ポリープ、子宮の奥の方（内膜）にできたものを子宮内膜ポリープといいます。子宮内膜ポリープは、多くは良性の腫瘍で、大きさは小さいもので1センチ以下から、大きいものでは数センチのものもあります。 1個から多数個見つかることもあり、子宮頸管ポリープは検診時などに、子宮内膜ポリープは超音波検査で偶然見つかることがあります。
原因・症状
子宮頸管ポリープ、子宮内膜ポリープに共通する症状は不正出血です。
また、子宮内膜ポリープは、受精卵が子宮内膜に着床するのを妨げて、不妊症の原因になることもあります。
検査
超音波検査やMRIで子宮内膜ポリープが疑われた場合、子宮鏡で詳しく検査します。
治療
子宮内膜ポリープで不正出血や不妊症の原因と考えられる場合、切除が必要です。
通常は外来でポリープ切除術を行いますが、個数が多かったり、ポリープがとても大きかったりする場合には入院していただき、手術室でポリープ切除術を行う場合もあります。切除したポリープは顕微鏡での病理検査を行い、ポリープかどうかの診断をします。ポリープであれば命に関わることはありませんが、再発することもあるので、定期的な検診がお勧めです。
その他
当院では、最先端の機器を用いて外来でのポリープ切除術が可能です。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
「女性に優しい診療」を心がけ, 専門医が丁寧に診察いたします
産婦人科は大きく4つの分野に分かれ、各分野の専門医が優しく丁寧に診療しています。
1. 産科学：妊娠の診断、妊婦健診、流産・早産・合併症妊娠等の管理、分娩、および産後のケア
2. 婦人科学：子宮・卵巣・卵管・腟・外陰部の良性・悪性腫瘍、炎症性疾患
3. 生殖医学：不妊症、体外受精、不育症
4. 内分泌学（女性医学）：思春期・性成熟期・更年期の月経異常、ホルモン異常および諸症状のケア。女性アスリートの健康維持。
<strong><big>治療理念</big></strong>
・豊富な実績と経験に基づき、世界標準の診断・治療を提供します。
・体の負担が少ない（低侵襲な）治療法を選択し、早期の回復・社会復帰を目指します。
・安心・安全を確保し、最先端・高難度の治療にも取り組みます。
・病態の解明や治療法の開発を目指し、医学研究も積極的に行います。
馬淵 誠士（まぶち せいじ）診療部長
