阪神地域初(5/11)!! 大動脈弁膜症に対するカテーテル手術(TAVI)に成功
兵庫医科大学病院は、超ハイリスクで重症の「大動脈弁狭窄症(だいどうみゃくべんきょうさくしょう)」の患者さんに対し、2016年5月11日、低侵襲で体に負担の少ないカテーテル手術「経カテーテル的大動脈弁留置術:TAVI」に阪神地域で初めて成功しました。
心臓弁膜症のひとつで、大動脈弁の開きが悪くなり、血液の流れが妨げられてしまう疾患です。重症になると失神や突然死に至る可能性もあります。
これまでの「大動脈弁狭窄症」の手術では、胸部を大きく切開し「人工心肺」という機械を装着して心臓を一旦止めた後に、悪くなった弁を切り取り、人工弁に置換していました。しかしこの手術は患者さんの身体に大きな負担がかかるという問題がありました。
TAVIではそんな患者さんの身体の負担を大幅に軽減。大きく開胸することも心臓を止めることもなく、足の付け根などからカテーテルを用いて折りたたんだ人工弁を挿入することで、早ければ開胸手術の半分の時間で手術を終えることができるようになりました。
地域住民の方々はもちろん、阪神地域の多く医師が、未だ当院でTAVIが可能になったことをご存じではありません。今後は、患者さんの命を救うため、またQOL(クオリティーオブライフ)を向上させるために、TAVIが可能になった医療機関として積極的に周知を行っていく予定です。
投稿日:2016/06/24