病院長メッセージMessage from Director of a hospital
兵庫医科大学病院 病院長
いけうち ひろき
池内 浩基
次の開院100年を目指して、
阪神地区で最も選ばれる病院へ。
1972年に開院した兵庫医科大学病院は開学50周年事業の1つとして2026年秋の開院を目指して、現在新病院を建設中です。15階建て801床の新病院となります。この病院は次の3つのコンセプトを元に建設中です。
より高度な医療をより安全に提供する
今まで階高の違う建物をつなぎ合わせていたため、建物の間に勾配が生じていました。今回は安全性を考慮し、北側の急性期医療総合センターとの階高を合わせたため移動もスムーズになります。
また、疾患別の病棟編成とします。そのため消化器疾患であれば、消化器内科と消化器外科が同じ病棟となります。これにより内科から外科への転科も同じ病棟で可能となります。
そして当院のへリコプターによる患者搬送は、外部のヘリポートを使っていたため、そこから病院まで救急車での搬送が必要でした。急患の輸送を容易に行うことができるようにするため、新病棟には屋上にヘリポートを設置します。
災害発生時は患者も地域も守る病院
南海トラフ地震は避けて通ることができません。新病院棟は地震被害を最小限にとどめる免震構造となっています。また、武庫川が氾濫しても機能が維持できるように診療機能や玄関フロアーは原則2階以上に設置します。
教育・研究の充実だけでなく
働きやすい病院をめざして
大学病院の重要な役割として医療職の教育があります。学生が使うことができる教育スペースを各階に設け、多職種連携教育を推進します。
また、地域住民の方々にも利用しやすいようにコンビニ等のアメニティ施設が充実した医大モールを設置する予定です。
次の開院100年を目指して、兵庫医科大学病院は地域のニーズを聞きながら、阪神地区で最も選ばれる病院を目指して努力してまいります。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
新病院準備室長メッセージMessage from Director
学校法人兵庫医科大学 常務理事
兵庫医科大学病院 新病院準備室長
さかがみ まさふみ
阪上 雅史
Human Centered Hospital
「ひと」が主役の未来型スマ-トホスピタルへ
阪神間の病院が合併・新築により現代化されて行く中、1973年開院の1号館は築50年余の間に設備が老朽化し、特定機能病院として安全で質の高い医療を続けて行くためには新病院が待ち望まれるようになりました。
2016年から新病院準備室長を拝命し、基本構想・基本計画・基本設計・実施設計に携わり、現在新病院棟が建築中です。
その過程において、コンサルタント会社、設計事務所、総合建築会社と共同作業を進めながら、現場の職員の意見を最大限取り込み、行政との折衝や地域住民との対話を進めて参りました。
2022年2月に始まったウクライナ危機を契機とする物価高騰の波が押し寄せましたが、関係各社、全職員、準備室の努力により、新病院建設は計画通り進行中です。
新病院のキャッチフレ-ズは、「Human Centered Hospital-「ひと」が主役の未来型スマ-トホスピタル-」です。
「ひと」は患者さん・そのご家族・地域住民の皆さんのみならず医療スタッフも意味します。医療者が気持ちよく働いてこそ、患者さんファーストの診療ができるからです。
スマ-トホスピタルはIT、AIを活用してDX化を進め、生産性や効率性を挙げて、特定機能病院として安全で質の高い医療を提供します。
新病院の開院は令和8年(2026年)9月を予定しています。あと2年、新病院準備室長そして法人常務理事・病院事業管理者として、目標達成に向けて日々努力勉強して行く所存ですので、皆様のご理解とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。