解剖学 細胞生物部門(高次神経制御系 神経生物学)
当講座は基礎医学としての解剖学的な手法を基本として神経系の機能解析をめざしています。発生学的な観点を取り入れ、神経系の構築を解明することで、病態の解明、再生をベースとした治療につながる知見を得ることを目的としています。電子顕微鏡による微細形態の観察、免疫組織化学法、共焦点顕微鏡などを用いた観察法、細胞生物学、分子生物学をベースとした解析法を利用し、研究を推進しています。
主な研究分野
神経系の発生・発達を制御する分子群の解明をめざしています。発生を理解することで再生をめざすことが可能になると考えています。それに加えて、細胞外基質の影響による神経系の細胞動態の解析を行っています。
また、従来からの当教室のテーマである自律神経系の調節機構の解明をめざし、腎臓をベースに解析を行っています。さらに、視床下部-下垂体系の機能と炎症性サイトカインの関連について検討を行っています。末梢より様々な感覚が中枢神経系に入ってきます。その感覚を受容する感覚受容器の生体内の分布とその機能の解明をめざした研究を行なっています。