救命救急センター
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救命救急センター

概要・構成

小谷 穣治 主任教授小谷 穣治
主任教授
 当院救命救急センターは小谷穣治主任教授の下、16人の救急専従医、13人の非常勤医師、8~12人の研修医から構成されています。臨床・教育・研究を3本柱として地域の救急医療に貢献できるように取り組んでいます。1973年の教室開設以来、1980年の救急救命センター設置を経て43年もの長きにわたって阪神地区7市1町(約190万人)の救急医療を担っており、地域医療機関、居住者、消防や警察などの行政機関と強固で強力・信頼関係を構築してきました。

 急性医療総合センターの1階・2階が救命救急センターとなっており、高度で最先端な救命救急医療を地域の皆様に提供しております。1階の初療室では、最大5件の傷病者を同時に搬入できます。除染室を設け、CBRNE災害(化学・生物・放射性物質・核・爆発物)に対応します。また熱傷専門治療室、初療室に隣接した手術室を設けており、迅速に高度な救急医療ができる構造となっています。2階は、20床のICUと24床の救急病棟をCCUと共同運用し、さらに多くの重症傷病者を受け入れることができるようになりました。

 当センターの特徴は、基本的にセンターのスタッフが診断・治療を行い、グレーゾーン(複数の病態が複雑に合併している患者)やセンター医師だけでは対処困難な場合は、全科目のある大学病院の利点を生かし、各科と協力して高度な治療を展開します。特にCCU(冠疾患科)は同じフロアであり、周産期センターや手術室も同じビルにあってエレベーターで直結しており、複合疾患に俊速に対応できるシステムです。

 習熟した上級医師と活気ある若手医師がバランスよく質の高い救急医療を行っており、昨年入院患者数は1875件と前年比105%となっております。また当センターは受け入れ不可件数が少ないのも特徴で、「患者さんを選ばない救急医療」をモットーとしております。

 当センターの傷病者の内訳は外因性疾患が約30%、内因性疾患が約70%となっています。外因性疾患では多発外傷を積極的に受け入れ、頭部外傷・胸腹部外傷・四肢骨盤外傷などの手術に24時間体制で対応しています。昨年熱傷センターをセンター内に新設し、救急・形成外科・リハビリの専門医師・看護師・リハビリスタッフなど重症熱傷患者にチーム医療をあたっており、23件の重症熱傷患者を受け入れました。また、先端医療として重症広範囲熱傷患者に対して、自家培養表皮や人工真皮による植皮術などを熱傷専門医の指導のもとに行い、良好な成果をおさめています。四肢(手指)切断に対しても大学病院形成外科、整形外科との協力関係下に再接着術等も積極的に受け入れています。内因性疾患では、昨年度は心肺機能停止患者を181件受け入れており、心室細動による心肺機能停止患者に対しては初療室で迅速に体外循環装置である経皮的人工心肺(PCPS)を導入するとともに病態に応じ当センターCCUと協力し冠動脈形成術、脳低体温療法を組み合わせ、社会復帰できるよう高度集中治療を実践しています。社会問題となっている周産期救急医療に対して産婦人科・小児科などと協力して対応しています。重症急性膵炎に対する動脈注入療法や血液浄化療法、劇症肝炎に対する血漿交換療法、食道静脈瘤破裂や出血性胃潰瘍に対する内視鏡的止血術、前述の重症心不全や呼吸不全に対する補助循環装置(PCPS)や人工心肺(ECMO)を用いた高度集中治療を実践しており、阪神間にとどまらず県外も含め遠方からの転院依頼もヘリコプター搬送などを利用して受け入れています。また医師が医療現場に自ら駆けつけるドクターカーは7市1町を対象として24時間365日運用しており、多発外傷や心肺停止、また現場において患者救出に時間のかかる症例など災害や事故発災時にはドクターカーによる医師派遣(病院前診療)を行っており、PREVENTABLE DEATH「防ぎ得る死」の減少に努めています。医師・看護師・救命士を1つのチームとして現場で医療活動をして「待たない救急医療」を心掛け多くの傷病者対応にあたっております。

 当センターはチーム医療に重点を置いており、毎朝の症例カンファレンスでは救急医だけではなく看護師、薬剤師、医療事務、救急救命士、医学生、法医学を専門とする医師など多職種の参加が特徴です。また理学療法士・言語療法士・呼吸療 法士やケースワーカーを交えたリハビリカンファレンスを定期的に行い、病態のみならず退院後の社会的および環境因子も考慮した救急医療に取り組んでいます。さらには院内の栄養サポートチーム(NST)のメンバーでもある栄養管理専門資格を持つ4名の医師(センター長含む)、2名の看護師、6名の薬剤師がチームとなり(ICU-NST)、重症患者の栄養治療 を行っています。

 当院は災害拠点病院に指定されておりDMAT(災害医療派遣チーム)を2チーム以上構成することができ、3名の災害医療コーディネーターと2名の統括DMAT隊員を要しており地震・航空機事故などの大規模災害や核・生物・化学兵器によるCBRNEテロに備え、県内外の災害訓練に定期的に参加し、実際の派遣時に責務が果たせるように日々修練して います。

 教育面では、医学生教育はもとより病院内外を問わず若手および中堅医師・看護師・コメディカルスタッフ・救命士等に対しBLS(一次救命処置トレーニング)・ICLS(心停止に対する蘇生トレーニング)・ISLS(脳卒中初期診療トレーニング)を定期的に開講し実践に応用できる能力を養えるように講義・指導をしています。

おわりに

 最後に、阪神間の救急医療の最前線、最後の砦として一人でも多くの重症疾患を受け入れるべく有効な病床利用に関して、御紹介いただいた医療機関などにおかれましては、御紹介患者の病態安定後の早期転院について御協力、御高配を頂ければ幸いです。

 当センターは開かれた「3 次救命救急センター」を目指しており、現在開業医の先生方や近隣病院の先生方に時間を問わず(日中~終日あるいは夜間のみでも可能です)、当センターの救急医療に積極的に御参加いただいています。症例カンファレンスのみの御参加や御見学も可能です。随時、御連絡いただければ対応いたしますのでお気軽にご連絡ください。
救急外来 急性医療総合センター医局
お問合せ先 電話番号:0798-45-6514 / FAX番号0798-45-6813


※当センターの受診は、救急隊もしくは医療機関の判断による受診のみとさせて頂いており、一般外来受診は受付しておりません。当センターの特性をご理解頂き、円滑な救急医療を行うため、ご協力をお願い致します。

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