当科の診療は大きく以下の5つに分けられます。
- 各種腎疾患の早期診断と治療
蛋白尿・血尿を有する患者さんに対して、超音波診断装置及びバイオプティガンを用いて安全・確実に腎生検を施行し、採取された組織は光学顕微鏡のみならず蛍光抗体法、電子顕微鏡を用いて検討を行い、種々の慢性糸球体腎炎の診断と治療法の選択を行っています。腎生検は年間90〜100例におよびます。ネフローゼや活動性の高い糸球体腎炎に対してはステロイド、免疫抑制剤、抗凝固療法などを積極的に行っています。
- 保存期慢性腎不全の管理
慢性腎不全患者の腎機能保持のためには低蛋白・高カロリーの食事療法が重要です。当科では臨床栄養部の協力を得て、特殊食品を積極的に導入し、体重(1kg)あたり0.5〜0.6gの低蛋白食を提供し、同時に家庭での食事療法を指導する患者教育も行っています。
- 各種血液浄化療法
腎不全に対する血液透析・CAPD(腹膜透析)に加え、血液濾過透析、血漿交換、免疫吸着、LDLアフェレーシス、エンドトキシン吸着等全科にわたる領域の疾患に対して広く血液浄化療法を行っています。また、重症患者に対するCHDF(持続的血液濾過透析)をICU・CCUの協力の下に施行しています。
- 透析患者の合併症の治療
透析患者、特に長期透析患者は虚血性心疾患、脳血管障害、閉塞性動脈硬化症などの循環器系合併症に加え、腎性骨異栄養症、透析アミロイドーシスなど種々の合併症を有しています。当科では院内各科の協力を得て、これら合併症の早期発見と治療を行っています。
- 体液・電解質異常の診断と治療
腎臓は体液の組成・量を調節している、体液恒常性維持の中枢というべき臓器です。当科では腎疾患に限らず、広く電解質・酸塩基平衡異常に関し院内各科や他の医療機関からの相談に乗っております。
なお、毎月1回、腎臓の構造・機能から食事療法、薬物治療,透析や腎移植まで腎疾患患者さんに必要な知識を一通り得られる「腎臓病教室」を開催しています(1週間のコース、要予約)。